08/06/27 07:50:50
魚秀の産地偽装で、同社が暴力団の周辺者に手法を相談し、架空会社を製造者と記載した
偽装ラベルを作らせていたことが26日、関係者の話で新たに分かった。代金の支払いを受ける
際も、偽装を知らない2商社と架空会社を経由させて、発覚を難しくさせていた。
魚秀は、謝礼や代金、手数料などとして、この暴力団周辺関係者側に数千万円以上、2商社に
4000万円を流していたが、それでも偽装販売で約2億円近い利益を得ていたという。
■一色フード
中国産のかば焼き256トンを「愛知県三河一色産」と偽装表示していた魚秀。関係者によると、
中谷社長ら幹部は、手法について、徳島県の暴力団周辺関係者に相談。偽装ラベルを張って、
かば焼きを箱詰めする四国の業者も紹介してもらい、その業者に“偽装表示”を委託。
その料金や謝礼などとして、魚秀から周辺関係者側に流れた資金は数千万円以上とみられる。
こうして製造された偽装ラベルには、製造者として「一色フード」という架空会社を記載。
住所は「愛知県岡崎市一色町字一色」となっていたが虚偽。その場所は山の中で、会社らしき
建物は一戸もなかった。
■隠蔽工作…
偽装されたかば焼きは、水産大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」に販売。
49トンは卸業者を通じ市場に販売された。神港魚類から代金7億7000万円を支払わせたが、
その際も発覚しないように、徹底的な隠蔽(いんぺい)工作を行った。
魚秀が本当の製造者と発覚しないよう、7億7000万円はまず都内の商社に振り込ませ、
その商社はさらに別の商社に資金を振り込んだ。その上で、魚秀は商社に資金を銀行から
引き出させ、中谷社長や別の役員に手渡しさせた。手渡しは4回に分け、架空会社の製造を
装うため、一色フード名で領収書を発行する徹底ぶりだった。
隠蔽工作は、1月下旬から2月中旬、魚秀の役員が2商社側に、偽装など細かい事情を一切告げず
「神港魚類との取引」と持ちかけ、協力させていた。2つの商社には、それぞれ約3500万円と
約500万円の手数料が支払われた。
商社の役員は「商品のウナギは見たこともなかった。業界大手の神港魚類と取引できると喜んだ。
契約関係や過去の経緯から販売しにくい相手に、関係ない会社を経由させて魚を売るという行為は
業界では珍しくない。手数料も高かったし、引き受けた」と話す。
>>2に続く
▽News Source MSN産経ニュース 2008年6月27日1時16分
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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