08/06/25 20:33:57
今春発売されたテレビゲームソフト「モンスターハンターポータブル 2nd」が、
売上げ200万本を超え大ヒットしている。
ユーザーは大人から小学生まで幅広いが、暴力シーンが含まれ、パッケージには
「15歳以上対象」のマークも。小学生の親からは不安の声が出ている。
このソフトは業界大手のカプコンが携帯ゲーム機用に開発。
主人公のハンターを操り、武器を使って恐竜のような巨大なモンスターを倒すアクションゲームだ。
「仲間と協力し、助け合ってプレーできるのがヒットの理由」とカプコン。
しかし、出血などの場面があり、家庭用ゲームのレーティング(格付け)制度では、
15歳以上を対象とする表現内容が含まれることを示す「C」ランクとされている。
レーティングは、カプコンをはじめゲーム会社が参加している特定非営利活動法人
コンピュータエンターテインメントレーデイング機構(CERO)が、暴力や性表現などを
審査し、ソフトを5ランクに分類。
18歳以上を対象とする「Z」ランクのソフトは販売が自主規制されているが、17歳以上向けの「D」以下は、
「あくまで購入の目安(CERO)」という。
小学生が主な読者の月刊誌「コロコロコミック」は毎号のように「モンスターハンター」特集を組んでいる。
「レーティングは知っているが、読者からの要望もあり、独自の判断で取り上げている」と編集部。
同誌にゲーム画像の使用を許諾しているカプコンも「小学生にもゲームを知って欲しいという気持ちはある」
と明かす。
これに対し、「小学生の購買意欲をあおっている」との批判もある。
東京都内の小学五年の男児の父親は、買って自分で遊んでみて、「血しぶきがすごい」と感じ、
子供には渡さなかった。保護者が購入の是非を判断すべきだという考え方に賛同しつつも、
「実際に親が試すことなど、簡単にはできない」と話す。
日本PTA全国協会の「子供とメディアに関する意識調査(2007年)によると、
レーティング制度を「知らない」保護者が約52%に上り、対象年齢を超えたランクのゲームで
遊ぶ子供は増えている。
調査にかかわった同協議会の加藤秀次さんは「対象年齢や内容を知らずに購入している親も多いのでは」
と、レーティングへの注意を喚起。他方で「ゲームに詳しくない保護者も多く、家庭での対応には限界がある。
今のような状況が続けば、メーカーを信頼できなくなる」と業界の姿勢を批判している。
ソース
静岡新聞6月25日夕刊第4面より。
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