08/06/19 09:31:49
少子化問題や労働人口の減少など、日本がこの先抱える重要問題への解決策として、
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を
策定するなど、今年から政府も本格的に力を入れる"ワークライフバランス"。
当事者である労働者たちは今の現状を実際にどのように感じているのだろうか。
人材派遣会社のエン・ジャパンが2008年4月17日から5月21日にかけて、
同社が運営する人材紹介サイト「[en]転職コンサルタント」で行ったアンケート調査によると、
回答者の1日の平均労働時間は「10.1時間」。
これに対して「長い」と感じている人は全体で50%、「ちょうどよい」と感じている人は48%と、
ほぼ半々を示した。
しかしながら、年代別の回答では、20代 - 40代までは「長い」という回答が50%を超えたのに対して、
50代ではは44%にとどまり、年代別の価値観の違いが明らかになった。
また、帰宅後の1日の平均自由時間は、全体で「2.0時間」。
現在の自由時間の長さを「満足」と回答したのは全体で16%で、「やや不満」と回答した割合が
32%ともっと多かった。
一方、東京都が今年2月22日から3月9日にかけて都内在住の満20歳以上男女に
行った調査では、54%が「ワークライフバランスが実現できている」と答えている。
さらに、1日の勤務時間・通勤時間の合計別に実現度を調べたところ、"実現できている"と
感じている人の割合は「4時間未満」の回答者で71.2%、「4~6時間未満」で65.0%、「6~8時間未満」で65.7%、
「8~10時間未満」で61.2%、「10~12時間」で53.5%といずれも過半数を超えた。
これに対して「12~14時間未満」では36.7%、「14~16時間未満」で26.6%、「16時間以上」で36.2%と
なったことから、ワークライフバランスの実現のための通勤時間を含めた労働時間は、
12時間が境目と言えるだろう。
エン・ジャパンの調査では、現在働いている職場を「働きやすさ」よりも「働きがい」で
選んでいる人が多いことが明らかになった。
現在の職場を「働きがい」で選んだと回答したのは全体の58%を占めている。
ところが、転職先で優先するポイントでは「働きやすさ」が54%を占め、結果が逆転していることから、
実際の就職後に「働きやすさ」の重要さを認識する人が多いようだ。
また、この結果を裏付けるように、転職先を検討する際には87%が「ワークライフバランスを考慮する」
と回答しており、具体的に考慮する項目では、「休日休暇」(82%)と「労働時間(残業時間)」(78%)が
回答の大多数を占めた。
一方、東京の調査でも、ワークライフバランスへの肯定的な姿勢が目立っている。(以下略)
ソース
URLリンク(journal.mycom.co.jp)