08/06/19 08:31:52
【コラム・断】働く高齢者&外国人
東京のモスバーガー五反田東口店が最近注目を浴びている。別に特別メニューがあるわけではない。
特筆すべき点は、店に70代を含む60歳以上の従業員が約10人もいること。柔らかく気さくな接客が
好評だという。モスフードサービスによると、バイトを募集しても全然集まらなかったので、思い切って
年齢条件を広げたところ、高齢者の応募が相次いだらしい。今やおばぁちゃんバーガーとして
人気店となった。雇用機会を広げた同社の株もあがったはずだ。
一方で、居酒屋やコンビニなどでは外国人のアルバイターが増えている。都市部ではすっかり普通の
光景だ。注文をわかってくれなくて苦笑いすることもあるが、彼らの多くはひたむきだ。きっと安い賃金で
雇われてるんだろう-と俺は思っていた。が、まったく違う雇用理由を聞いて驚いた。店長以外は
全員アジア系バイトという飲み屋に入ったときのことだ。
「醤油ください」「ショウチュウ?」「ハマチの刺し身」「オマチノハマチ?」「ひややっこ」「ヒヤウィゴー!」
おちょくっとんかい。いくら何でも接客にならない。料理と同時通訳で忙しい店長にちくりとイヤミを
言うと、彼はため息をついた。「日本人の若い連中を雇っても、すぐ来なくなっちゃうんです。
あの子たちは風邪ひいて熱があってもがんばって働いてくれますから。バイト代は同じですし」
雇用側は勤勉な高齢者と外国人労働者に熱い視線を送っている。なんか間違ってないか?
日本の働き盛りはそれでいいのかい?(劇作家・伊藤えん魔)
URLリンク(www.iza.ne.jp)
00:45更新