08/06/18 20:18:41
日経記事の盗用疑惑が持ち上がっている「美人トレーダー」が、
ラジオの株番組のパーソナリティから降板させられたことが分かった。
しかし、金融のプロの間では、その株知識が疑われていたといい、
マスコミがトレーダーをもてはやしたことへの批判も出ている。
盗用が指摘されたのは、メディアでの株解説で人気の若林史江さん(30)。
19歳で入った投資顧問会社で、株の魅力に目覚め、1銘柄の売買で1000万円以上を稼いだとして
一躍脚光を浴びた。その後、トレーダーとして独立し、「株が好き♪」などの本を出版。
これまで、ラジオでの株式講座でパーソナリティを務め、テレビのバラエティ番組にも出演したことがある。
週刊朝日2008年6月27日号によると、若林さんの公式サイト「フミの株が好き!」の記事に、
日経QUICKニュース社のネット配信記事の盗用とみられるのが28本も見つかった。(略)
KBCラジオ(福岡市)の広報室は17日、J-CASTニュースに、若林さんは自ら、
盗用していたことを認めたと明らかにした。そして、若林さんがレギュラー出演している株式講座は、
22日放送分から降板してもらうことも明かしたのだ。
この講座は、ニッポン放送系のラジオで毎週日曜日の朝に放送されている。
その理由として、広報室では、「(若林さんは)タンス株をなくして株式の電子化を普及させるための
PR役を務めています。そのパーソナリティにはふさわしくないと判断しました」と説明している。
週刊エコノミスト増刊2005年10月3日付インタビュー記事によると、若林さんは、入社した
投資顧問会社で営業に回され、素人なのが悔しくて株の勉強を始めた。
会社のホームページで個人日記を書き始めたところ、評判になりちょっとした有名人に。
別の会社に転職してそこも辞めたが、雑誌連載をきっかけにトレーダーとして独立した。
若林さんが説くのは、「フミエ流投資術」。それは、人と会うことだという。
そこから意外と儲かる株が見つかったりすると指摘する。さらに、株式投資は恋愛と同じだともする。
「相手を探して、付き合って、浮気とかされて、別れる、というストーリーは一緒」と若林さん。
恋愛より株の方が簡単だとして、「恋愛だと、割り切って損切りとかできない」と解説している。
そんな若林さんだが、公式サイトでは、読者との交流をおろそかにしていたようだ。
週刊朝日などによると、サイトの記事は、忙しいため、数年前から知り合いに書いてもらっていたという。
フミエ流投資術には、果たして説得力があるのか。
大手証券会社のあるアナリストは、「金融のプロの間では、あまり相手にされていなかったようだ」と話し、
こう指摘する。
「プロは、本来なら、理論的な裏付け、市場への深い知見があってしかるべきです。
でも、若林さんは、株に興味のある女性や中高年を相手にし、マスコミにうまく乗ったという
イメージしかありません。その解説も、日経をよく読んで話しているだけという印象でした」
そのうえで、マスコミがもてはやしたことも批判する。
「ちゃんとした金融のプロと一緒にマスコミに出ていたのには、大きな疑問を感じました。
株式講座を持つような人は、タレントとは違います。銘柄のことも分からないような一般の人の投資に
影響力があるのですから」(略)
J-CAST@livedoor
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