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★ホンマグロ当たり年 富山湾周辺、回遊ルート変化?
氷見魚市場で今シーズン、大量のホンマグロが水揚げされている。十三日に二百キロ超の大物八本を含む
二百九本、十六日にも六百三十八本が競りにかけられた。例年の約十倍にあたる年間二百二トンの水揚げが
あった平成六年に迫るペースだ。豊漁について、専門家はホンマグロの回遊ルートの変化や、水温の上昇などで
富山湾近辺に餌が集まっている可能性を指摘している。
県水産研究所(滑川市高塚)によると、広範囲で回遊しているホンマグロは五、六月ごろ日本海を北上するため、
富山湾の定置網でも捕れる。秋から冬に南下するという。
氷見魚市場のホンマグロシーズンは五月中旬から七月で、今年は十六日までに二千二百二十四本
(約九九・七トン)水揚げされた。五月が百八十六本で、例年と変わらなかったが、今月に入って石川県輪島沖や
七尾沖などで大量に捕れるようになった。氷見沖の定置網では十二日までまとまった漁獲がなかったが、十三、
十六日に百本以上捕れたことで、氷見でも一気に豊漁となった。
ここ五年間をみると、今年は既に本数、トン数とも各シーズンの累計を上回っている。豊漁だった六年の六月に、
氷見に近い七尾沖から一日に約千本運ばれたこともあり、今年はこれ以来の豊漁だ。
マグロやカツオの生息数などを調べている遠洋水産研究所(静岡)は原因について、北上する際のルートの
変化を挙げる。「例年は沖合を通過するが、今年は何らかの理由で沿岸寄りを通るため、定置網にたくさん
かかるのではないか」と言う。
「餌の生息域が変わっている」とみるのは、近畿大水産研究所(和歌山)。ホンマグロはイワシやアジ、サバなどを
餌にしており「水温の上昇などの影響で富山湾周辺に集まっている可能性がある」と指摘する。
氷見の漁業関係者の中には、「好天続きで、富山湾がホンマグロの好む環境になっているのではないか。
雨が降ると、川の泥などが海に入り込み、ホンマグロが嫌がる」と推測したり、「地球温暖化による海水温の上昇が
絡んでいるのでは」とみる漁師もおり、ホンマグロ談議に花が咲いている。
平成六年の豊漁は、富山湾に流れ込む対馬暖流の強さと海水温の上昇などが取りざたされた。県水産研究所は
「海流や海水温など、さまざまな要因が影響しているのかもしれない」と話している。
ソース:北日本新聞 2008年06月17日
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