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ハケンの敵 御手洗経団連会長の極楽老後プラン
6月16日10時0分配信 日刊ゲンダイ
東京・秋葉原の無差別殺人で、逮捕された加藤智大(25)の職業「ハケン」にあらため
て注目が集まった。1日8時間以上ブッ続けで働いても収入は増えず、突然のクビは当たり
前―。そんな「ハケン」の拡大を訴えたのが日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン
会長)だ。
「御手洗氏は06年、自社の違法派遣が表面化すると、『派遣法を変えろ』と言い放った。
御手洗氏は当時、政府の経済財政諮問会議の委員。それだけに、この偽装請負の合法化を
求める声にはさすがに政府内からも非難の声が上がりました」(経済ジャーナリスト)
その御手洗は10日の同会議でも、医療費1兆4400億円の削減を提示。「後期高齢者医療
制度」で苦しむ高齢者の社会保障費見直しの声など耳を傾けようとしない。そればかりで
はない。経団連は7月にも、75歳以上の高齢者の給与所得を非課税とする提言をまとめる
というのだ。
「『消費税引き上げ』を最優先する御手洗氏は、税率引き上げに伴って所得税の減免措置
を講じる考えです。しかし、75歳以上で、給与所得をもらう人は一体、全国で何人いるの
でしょうか。結局、御手洗プランの恩恵にあずかるのは、企業役員や天下り財団で年間数
千万円の高給をむさぼり続けている連中です。自身も今年で73歳。『2年後の自分のため
か』と言われているのです」(前出のジャーナリスト)
御手洗の年収は2億円以上。横浜市内の高台にある自宅は、木造鉄骨2階建てで、床面積
は延べ230平方メートルと、近隣の住宅の中で群を抜いて大きい。警護のためのポリスボ
ックスも併設され、市民はなかなか近付けないのだ。
こんな浮世離れした“老人”に、年金だけが頼りの高齢者の気持ちやワーキングプアの
実態など逆立ちしても分かるハズはない。そんな老害が日本を代表する経済団体のトップ
なんて、この国はどうかしている。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)