【出版/労働環境】「蟹工船」東海でもブーム 低賃金で過酷労働する男たち描く[08/06/05]at BIZPLUS
【出版/労働環境】「蟹工船」東海でもブーム 低賃金で過酷労働する男たち描く[08/06/05] - 暇つぶし2ch1:やるっきゃ騎士φ ★
08/06/05 14:55:59
貧しい人々の過酷な労働と団結を描いたプロレタリア文学「蟹工船(かにこうせん)」が
ブームだ。没後75年の小林多喜二(1903-33年)の代表作で、東海地区でも
火がつき、先週あたりから各店の売り上げ上位に登場。昭和初期の作品としては異例で、
格差社会を背景に、“ワーキングプア”のリアルな闘争が若者をはじめ幅広い関心を
集めているようだ。

「この1カ月で1000冊近く売れた。爆発的です」。三省堂書店名古屋高島屋店
(名古屋市中村区)の担当者は新潮文庫「蟹工船・党生活者」の勢いに驚く。

北の海で低賃金の男たちが搾取に耐えながらカニ漁に従事し、階級闘争に目覚める名作。
同店は「他店で人気が出ている」と意外な話を聞き、今年4月ごろ平積みを始めた。

テレビなどで本が紹介されて人気が高まり、先週は文庫本ランキングで堂々2位に。
「購入者の3-4割が20代では」という。

新潮社編集部によると4-5月の2カ月で25万部余を増刷。例年の300倍のペースで、
佐々木勉副部長は「正社員に比べ悪い待遇を強いられている若い人などの共感を
得たのでは」と分析する。

先週は丸善名古屋栄店(名古屋市中区)でも売り上げ3位。他店も「人気作家の新刊並み」
(岐阜市のカルコス本店)、「反響に驚いた」(三重県四日市市のシェトワ白揚書籍館)
といい、品切れを心配する声もある。

東海地区は、有効求人倍率の水準は高い。しかし、派遣労働者らが参加する
「名古屋ふれあいユニオン」の委員長、、酒井徹さん(24)は、不安定な雇用状況を
蟹工船に重ねる。

「同じ工場で正社員、派遣社員、日系ブラジル人、研修生が働き、しかも待遇が異なる。
今や誰でも格差は身近な関心事で、幅広い層がブームを支えているのでは」という。

蟹工船では労働者が団結し、経営者側に立ち向かう。しかし、自身も派遣やホームレスの
経験がある酒井さんはこうも指摘する。

「現代はむしろ団結が難しく、希望を見いだしにくい。だからこそ、蟹工船が
あこがれの対象になっているのではないか」

【蟹工船】 荒れるオホーツク海で長期間、カニ漁をし船内で缶詰をつくる「蟹工船」。
各地から集められた貧しい労働者たちが、不衛生な船内に住み込み、低賃金で死と
隣り合わせの過酷な仕事に従事する。経営者側の意向をくむ現場の「監督」は、
悪天候での危険な漁や無理な労働を強制。従うだけだった労働者らは、やがて力を合わせ
ストライキを起こす。しかし、国民の味方と思っていた駆逐艦の水兵らが現れ、代表らは
連行されてしまう。小林多喜二が、1929(昭和4)年に発表した。
小林はプロレタリア作家として活躍したが、特高に拷問を受けて死亡した。

ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
売り上げを伸ばしている小林多喜二の小説「蟹工船」
=5日午前、名古屋市中村区の三省堂書店名古屋高島屋店
URLリンク(www.chunichi.co.jp)


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