08/06/03 12:44:41
ソースは
URLリンク(eco.nikkei.co.jp)
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日本の自動車保有台数が、史上初めて減少に転じました。それを裏付けるように若者の
クルマ離れが進んでいます。国内では、もはや自動車産業は斜陽産業に転落したのでしょうか?
ところで、講演に招かれて地方に出かけると、自動車保有台数の増加に目を奪われます。
一家に数台の複数保有は当たり前で、それどころか多くの家庭で、家族人数分の自動車を
保有しています。
典型的な例は、郊外型の住宅にお住まいの3世代家族の場合です。福井市でお会いした
5人家族の場合では、祖父母といってもまだ若く、免許を持っているだけではなく、趣味や
ボランティアにクルマは欠かせないということでした。祖父は畑仕事と釣りに、
祖母は料理教室の講師と介護ボランティアにでかけるのにクルマを使います。
父母は、2人とも働いていれば通勤にクルマがそれぞれ必要です。専業主婦の場合でも、
買い物や趣味のおでかけにクルマは必須です。子供たちも就職と同時に自動車の所有者に
なります。このご家庭では、世帯主のお父さんが2リッターのSUVで、祖父は軽トラック、
他の4人は軽の乗用車ということでした。
地方では、1人に1台という米国並みのモータリゼーションが進展しているといっても
よいのかもしれません。それを裏付けるように90年から2001年までの11年間で乗用車の
保有台数は1.5倍にも増えています。90年代の「失われた10年間」という10年間で、しかし、
自動車だけは良く売れてきたともいえるわけです。しかし、その間に、自動車の状況は
大きく変わっていました。
現在では、自動車販売台数の3割以上を軽自動車が占めています。このような大きな変化が
始まったのは、98年に軽自動車の規格が改定されて、車体が大きくなったことだと
いわれます。しかも93年に発売されたスズキのワゴンRから始まった室内の拡大傾向は、
“スペース系”といわれる新しいジャンルとなって定着していましたから、これまでの
小さくて貧乏臭い「軽」のイメージは払拭され、十分に大きな?小さなクルマになったわけ
です。さらに追い討ちをかけたのは、ダイハツの質感向上戦略でした。乗り心地や
振動騒音が小型車並みに良くなったのです。
-続きます-