08/06/03 11:28:36 cKoznywa
日本の電機メーカーはデジタル化=ソフトウェア主導の波に完全に立ち遅れて
いる。
ハードウェア中心の時代は、小さく軽く実装できればそれだけでコストが
下げられた。日本のメーカーが得意な分野だったから強かった。
LSIなんかもどんどん性能上がって小型化するから数を減らせたし。
機能=付加価値を増やしてもコストにはほとんど影響なかった。
ところがソフトウェア中心の開発になってくると、機能増やせば増やすほど
工数が増えてコストアップになる。テストだけでも膨大な工数がかかる。
携帯電話なんて今じゃ開発費の8割はソフトウェア開発用。ソフトウェア開発
工数の20%はテストにかかっている。
こういう状況ではSWの開発プラットフォームの整備とか共通化、部品化、
抽象化、アーキテクチャといったところにきちんとお金をかけないと絶対に
コスト削減できないんだが、日本の電機メーカーはHWの片手間にファーム
ウェア作ってたような連中がソフト外注使って力技で何とかしようとしている。
そのくせ誰も求めていないくだらない機能を必死になって考えているから
コストはウナギ登り。
カーナビはそれが一番ひどく出ている分野。カーナビのSWってソースコードの
行数1000万行超えているような巨大なシステムだけど、カーナビメーカーって
ほとんどソフトウェアが分かる人がいない。アーキテクチャはむちゃくちゃ。
HW屋の発想でSW屋からしたらありえないような無茶な仕様を決めて、さあ
SWでなんとかしろというようなのが横行している。品質もボロボロ。
これじゃ勝てるわけがない。