08/06/01 07:55:55
「ワタミ」(東京)のグループ会社で、居酒屋「和民」などを全国展開する外食大手
「ワタミフードサービス」(同)がアルバイト店員の勤務時間を一部切り捨てていたとして
北大阪労働基準監督署の是正勧告を受け、217人に計約1200万円の未払い賃金を支払った。
一方で元店員の20代の男性が「内部告発への報復で解雇された」として、同社に慰謝料など
約450万円の損害賠償を求める訴訟を2日にも大阪地裁に起こす考えだ。
ワタミによると、ワタミフードサービスは大阪府北部2店でアルバイト店員の勤務時間を
1分単位で記録せずに30分単位などで端数を切り捨て、賃金の一部が未払いだとして06年秋に
勧告を受けた。同労基署管内のほかの4店でも同様の事態が判明。同社は60人に計約400万円を
支給した。
同社は昨年2月、全国400店余りのアルバイト店員約1万2000人を対象に内部調査。
北海道・東北2点▽関東15店▽東海2店▽近畿20店▽中国2店の計41店で切り捨てが判明し、
157人に計約800万円を支払った。ワタミの広報担当者は「労働時間の切り捨てはあってはならず、
徹底できていない店があった。全国の店舗ですでに改めた」としている。
提訴を予定している男性によると、労基署への通報は06年7月で、同9月に解雇された。
ワタミフードサービスの社員から「労基署に行くような人は企業にとってリスク」と退職を
迫られたと主張。これに対してワタミ側は「元店員の解雇理由は個人情報のため明らかに
できないが、提訴されれば、訴状を見て対応を検討する」と話している。
▽News Source asahi.com 2008年06月01日03時03分
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