【IT】「10年は泥のように働け」「無理です」――IPAのイベントで今年も学生と経営者が討論 [05/29]at BIZPLUS
【IT】「10年は泥のように働け」「無理です」――IPAのイベントで今年も学生と経営者が討論 [05/29] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
08/05/29 18:11:17
◎ソース URLリンク(www.atmarkit.co.jp)

昨年、情報処理推進機構(IPA)が開催したIT業界の重鎮と現役学生による討論会で、学生の持つ
IT業界への「ネガティブイメージ」が明らかにされたのは記憶に新しい。5月28日、IPAが開催した
イベント「IPAX2008」で、再び経営者と学生の討論会が行われた。IT産業が国際的な飛躍をめざす
ために学生に期待することが今年の討論のテーマ。

学生側は、慶應義塾大学、九州大学、千葉工業大学、東京情報大学、東京工科専門学校から
各校2人ずつ、計10人が出席。一方、産業界代表としてCSKホールディングス 取締役 有賀貞一氏と、
コムチュア 代表取締役社長 向浩一氏が討論を行った。また、IPAからは理事長の西垣浩司氏が
参加した。司会はインプレスR&Dの田口潤氏が行った。

■「ポジティブなビジョンを提示して」

「産業を問わず、やりがいのある仕事のイメージ」について学生に質問をしたところ、
「達成感がある」「自分の成長が感じられる」「成果物が目に見える」「チャレンジができる」
「きちんと評価される」などの回答が上がった。しかし、「IT企業のイメージ」についての質問に
なると、「グーグルやヤフーのような企業と、あとはNTT系くらいしか、就職活動をするまで知らな
かった」「日本だと、ソニーや東芝など『パソコンを作っている会社』のイメージ」などの声が
上がり、そもそもどんな企業があるかよく分からないという結果となった。西垣氏は「IT企業と
いっても幅がありすぎて分かり辛いのは確かに業界側の責任がある」と回答。有賀氏も「業界に
関する説明がなされていない」と問題点を指摘した。

「IT技術者という仕事へのイメージ」については、「身の回りのものをITが支えていて、そのベース
に技術者がいる」「役に立つものの、ほんの一部でも関わっているということはモチベーションに
つながる」など、やりがいのある仕事であるというポジティブなイメージが上がった。
一方で、「やらなければならない仕事」「『作って』といわれて作っている人というイメージ」
「現場の人がみな、全体の完成までを見据えて仕事をしているのか疑問」「ネットを見ていると、
3Kどころか『42K』まで見かける」などのネガティブなイメージも。

特に「全体の完成、ゴールのイメージが沸かない」という声に対して、有賀氏は「若いうちは1つの
仕事を与えられても、そこから全体が見えるようになるまでは時間がかかる。それでも、知る努力を
しなければいけない」と主張。また、「そうはいっても上の人が教えてくれないじゃないかという
声があるが、こっちだって忙しい。聞きに来なさい」と回答すると、学生からは「できれば教えて
欲しい」「自らポジティブなビジョンを提示する人の方がいい」「忙しいから聞きに来いという
人に会社や社員がコントロールできるのか」などの反発も見られた。

西垣氏は伊藤忠商事の取締役会長 丹羽宇一郎氏の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、
次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を引用し、「仕事をするときには時間軸を考えて
ほしい。プログラマからエンジニア、プロジェクトマネージャになっていく中で、仕事というのは
少しずつ見えてくるものだ」と説明。これを受けて、田口氏が学生に「10年は泥のように働けます、
という人は」と挙手を求めたところ、手を挙げた学生は1人もいなかった。

>>2以降に続く


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