08/05/27 10:40:46
環境に優しい軽油代替の「バイオディーゼル燃料」(BDF)を低コストで
精製できる方法を福田秀樹・神戸大教授(生物化学工学)が開発した。
1リットル100円の価格設定が可能といい、1年後の商品化を目指す。
原油高騰に伴い、軽油価格は1リットル140円近くに値上がりしており、
実現すればBDF普及に弾みがつきそうだ。
福田教授によると、BDFは植物性食用油から作られる。温室効果ガスの排出量削減を
義務付けた京都議定書は、二酸化炭素の排出量をゼロとみなしており、自治体が
公用車や公営バスなどで導入を進めている。しかし、1リットル約130円と
軽油価格と大差がなく、普及は進んでいない。
BDF精製は現在、水酸化カリウムなどの触媒を使うのが一般的。だが、福田教授は、
これとは別にカビから採れる「リパーゼ」と呼ばれる酵素を使うことで、精製コストを
抑えようと研究した。
その結果、カビを吸着させたスポンジに、オリーブオイルを数滴たらすことで、簡単に
リパーゼを活性化させることに成功。これで、BDFは1リットル100円程度にできる
といい、遺伝子組み換えでカビを何度も使えるようにできれば、さらに安くできるという。
「環境燃料」のBDFは軽油引取税がかからない。福田教授は「BDFなら、大気汚染の
原因となる硫黄酸化物や黒煙も大幅に減らすことができる。これだけ軽油の値段が
上がれば、BDFは必ず普及するはず」と話している。
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