08/05/26 14:10:56
-続きです-
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AUのH・B・チェンCEOはReutersのカンファレンスで、2009年にはいわゆる
「モニテレビ」の販売が倍以上に増え、5000万台を突破するかもしれないと予想した。
「こうしたPC用ディスプレイでも、テレビとしての性能は非常にいい。
モニテレビは成長が期待される新分野だ」
AU執行副社長のポール・ペン氏によると、エントリーレベルの15インチモデルは
学生や新興国のコンシューマー向け、19インチはモニテレビ市場の主流になっている。
しかしテレビメーカーが積極的な値下げに踏み切り、大型モデルの需要拡大が予想される中、
小型テレビの人気は長くは続かない見通しだ。
北米では市場が減速する中、Samsung Electronics、ソニー、Vizioが
市場シェアを賭けて激烈な価格戦争を展開している。
結局のところ、モニテレビは主力製品ではない。
台湾National Investment Trustのファンドマネジャー、ナイジェル・リー氏は
「リビングルームに置きたいと思うだろうか。わたしは思わない。
将来的には大型テレビの王座は揺るがない」と指摘した。
2009年はパネルの供給過剰も予想され、大型テレビは予想よりも早く
手ごろな価格になりそうだ。
昨年は設備投資を抑える傾向が業界全体に広まったが、来年初頭にはSamsungや
LG Displayといった大手メーカーの新たな製造ラインによる製品が市場に届く見通しだ。
40インチ級のテレビの価格は2008年第4四半期までに1000ドルを切り、需要に弾みが
付くとアナリストは予想する。ソニーは第2四半期に液晶テレビの主力モデルを
30%値下げしたという。
Hyundai Securitiesのアナリスト、ジェフ・キム氏は「2010年までに40インチと
42インチ、および32インチモデルが世界市場で主流になるだろう」と予想する。
米国で2009年初めにアナログ放送が段階的に打ち切られることも、
テレビ買い換え需要の促進要因になるとみられる。
Applied Materialsのマイク・スプリンターCEOはReutersのカンファレンスで
「米国のスイートスポットは急速に40インチに向かっている」と述べ、
「(テレビのサイズは)次の数世代にわたり大型化を続けるだろう。
どこが限界になるかは分からない」と語った。
調査会社iSuppliの予想では、世界の液晶テレビ販売台数は今年1億台を突破し、
2012年には1億9400万台に達する見通し。2007年の液晶テレビ出荷台数は7850万台だった。
-以上です-