08/05/12 14:29:27
東芝が、高性能プロセッサ「Cell」をベースにしたチップを搭載する
ノートPCを2008年中にリリースする見通しだ。
これは、ソニーが「PLAYSTATION」で採用しているのと同じプロセッサだ。
東芝のノートPC「Qosmio G40」は、「Cell Broadband Engine」(Cell/B.E.)プロセッサを
ベースにしたチップ「SpursEngine SE1000」を搭載する予定だ。
Cell/B.E.は、ソニーの「PLAYSTATION 3」(PS3)にも搭載されている。
Cell/B.E.は、東芝がIBMおよびソニーと共同で開発したマルチコアチップアーキテクチャだ。
これはIBMの「Power」アーキテクチャから派生したもので、Powerアーキテクチャはかつて
Appleのノート型およびデスクトップ型のコンピュータにも採用されていた。
現在IBMは、ブレードサーバの製品ラインにCellプロセッサを採用している。
SE1000のサンプル出荷は日本時間4月8日に始まっている。
東芝は、今後3年間で600万ユニットの販売を見込んでいると述べた。
SpursEngineの数ある機能のうち、特筆すべきは、MPEG-2およびH.264の高精細ビデオストリームの
エンコードとデコードが可能なことだ。チップ内にはプロセッサコアを4基搭載し、
それぞれ処理速度は1.5GHzだが、一方で消費電力は10ワットから20ワットという比較的低いレベルに抑えられる。
そのほか、SpursEngineの特徴をいくつか挙げると、マルチメディアエンジンのピーク性能は48ギガFLOPS、
すなわちプロセッサコア1基あたり12ギガFLOPSを誇る
(1ギガFLOPSは、1秒間に10億回の浮動小数点演算を実行する能力)。
各コアは、256Kバイトのローカルストレージを備える。
回路基板は、「PCI-Express Base Specification Revision 1.1」をサポートしている。
東芝はまた、Cellプロセッサを搭載するテレビの発売も計画している。
ソース
URLリンク(japan.cnet.com)