08/05/10 21:18:18
三重ゆかりの高級食材、伊勢エビの県内の漁獲量が昨年は210トンに上り、
1979(昭和54)年以来、28年ぶりに日本一の座を奪回したことが
農林水産省の海面漁業生産統計調査で分かった。
東海農政局三重農政事務所(津市)によると、昨年の全国の漁獲量は1280トン。
都道府県別で210トンの三重は前年の178トンより18%増えた。
前年まで11年間トップだった千葉は204トンで2位。3位は静岡の144トンだった。
県内では伊勢志摩、東紀州地域で伊勢エビ漁が盛んだが、ここ20年の漁獲量は平均164トン。
平均233トンを水揚げする千葉がおおむね1位を守り、三重は静岡、和歌山などと
2位から5位の間を競ってきた。
三重は、2001年から年間200トン台になるなど少しずつ増加している。
首位に返り咲けた理由について、県水産研究所(志摩市)はいろいろな理由が考えられるとし
「伊勢エビは卵からふ化した後、岸から何百キロも離れた沖で1年ほど育つが、
その後、生まれた岸にどれくらい戻ってくるかは黒潮など潮の流れが大きく影響する」と説明。
「温暖化によって冬場の水温が高くなっているため、稚エビから多く生き残ることも
漁獲量に影響している」などと話している。
伊勢エビは「県の魚」で、自然や伝統産業を生かした生産物を県が独自に認定する
「三重ブランド」の一つにも選ばれている。
ソース
URLリンク(www.chunichi.co.jp)