08/05/07 23:57:41
「なんと、若手全員がうつで退職。チームそのものが消えちゃったんですよ」
こう語る大手IT系企業の宮本峻さん(仮名・31歳)は、ネットワーク保守・運用部門で働いている。
「消えたチーム」というのは、宮本さんのいる部署の隣のプロジェクトチームだ。
ここには、中途入社した彼の同期5人が配属されていたという。
その5人がそろいもそろってメンタルヘルスを悪化させた。
うつや自律神経失調症などを病み、2年目には全員いなくなっていたという。
「結局、プロジェクトは立ち行かなくなり、会社は事業から撤退することになりました。
こんなことは今に始まったことじゃありません。大量に新人を採用し、彼らがいなくなると、
また募集をかける。そんなことをしょっちゅう繰り返しているんです、うちの会社は」
いったい、宮本さんの会社では何が起こっていたのだろう。
■ほったらかしの「即戦力」たち
宮本さんが説明するように、この会社では頻繁に技術職の大量採用を行なっている。
人手不足の折ということもあり、いつも未経験者大歓迎だ。
入社してくる新人の中には、文系の出身者も少なくない。
もちろん、ネットワークのことなどまったく知らない人々だ。
本当なら、教育にはそれなりの時間がかかるはずだが、
現実には「1週間程度の基礎研修をざらっとやるだけ」という。
あっという間の入社後教育が終わると、新人たちは「即戦力として主体的、自立的に活躍してほしい」
などといわれ、すぐ現場の最前線に立たされる。
しかし、多種多様な問題を抱え、せっぱつまって連絡してくるクライアント、エンドユーザーたちへの
対応は単純にマニュアル通りとはいかない。電話ごしに罵声を浴びせられ、うろたえることもある。
そんなときも彼らは上司のフォローをろくに受けられず、ひとりで問題に対処する。
上司たちはそれぞれ自分の業務を大量に抱えており、部下の問題にいちいち付き合っていられないからだ。
上下のコミュニケーションがうまくできない多忙な現場ではトラブルも起こりやすい。
うっかり大きなミスをした新人は、社員たちが「さらし会議」とひそかに呼んでいるミーティングに呼び出される。
そこでは居並ぶ上司たちから叱責を受け、反省を促されるという。
ソース(>>2以下に続きます)
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