【レポート】自衛隊で新入社員研修行う企業増える…ゆとり教育世代に忍耐力を学ばせる[08/04/27]at BIZPLUS
【レポート】自衛隊で新入社員研修行う企業増える…ゆとり教育世代に忍耐力を学ばせる[08/04/27] - 暇つぶし2ch1:依頼780@かくしおまコンφ ★
08/04/27 18:43:00 BE:829982693-2BP(1122)
★自衛隊で新入社員研修 ゆとり教育世代の“忍耐”鍛える

 ・企業には安さも魅力

 自衛隊で新入社員研修を行う企業が増えている。いったいどんな内容なのか。今月中旬、
陸上自衛隊板妻駐屯地(御殿場市)であった警備会社「SENON」(東京都新宿区)の
2泊3日の研修に、男性新人95人に交じって参加してみた。 (静岡総局・佐野周平)

 雨がザーザーと降りしきる最悪のコンディション。「ここからはほふく前進で行け」と
三等陸曹の指示が飛ぶ。目の前は泥でぬかるんだ運動場。意を決して腹ばいになった。
自衛隊から借りた作業服に、泥水がじわっと染み込んでくる。ためらっている新人もいる。
「頭を下げろ」と容赦ない声。がむしゃらに両手を動かすが、はねた泥水が目に入って痛い。
顔をしかめながら、ただ前を目指すしかなかった。

 このような“理不尽な”訓練こそ自衛隊研修の真骨頂。我慢に慣れていないと言われる
ゆとり教育世代に、忍耐力を学ばせる狙いだという。

 研修は午前6時から午後11時まで、分刻みのスケジュール。食事や入浴も十分で済ます。
8-10人の班単位で行動し、連帯責任で1人のミスが班全員の責任になる。

 「休憩時間を2分過ぎている。腕立て伏せ用意」。教官の怒声で、班の8人が地面に
手をついた。「顔を上げろ。全員が態勢を整えるまで始まらないぞ」。腕の震えに耐えながら、
ぐっと歯を食いしばった。

 板妻駐屯地によると、研修は30年以上前から実施。近年は増加傾向で、2004年に
10社(267人)、05年に13社(503人)、06年に15社(418人)、07年は23社(581人)。

 人気の理由について、都内のある人材開発会社は「最近の若者は精神的に弱い。
スキル(技能、技術)よりハート(心)を重要に考える企業が多いのでは」と分析。宿泊費や
食費込みで2泊3日、1人約5000円という安さも魅力だといい「一般の研修は講師を呼び、
名刺の渡し方や電話の受け方などを学ぶだけでも相場は数万円」と指摘。しかし「最初から
スパルタ教育では、社会人生活に不安を与える可能性もある。実際の業務に研修が
どう生きるのかもあいまいだ」と疑問も投げ掛けた。

 SENONの研修では最終日、全員での隊列行進を会社に披露した。見学した人事担当者は
「表情がぐっと精悍(せいかん)になり、一つ一つの動きに自信がうかがえる」と満足げだった。

 肝心の参加者の反応はどうか。野口祐一さん(22)は「とにかく厳しかった。今後、どんな
困難にも立ち向かっていけそう」と笑顔。一方、別の新人からは「命令に従っていればいいので
楽だが、自分の考えは反映されない」「実際の仕事と全く違う内容で、無理してやろうとは
思わなかった」との声も。

 記者自身、自衛隊という非日常を体験し、達成感や仲間との一体感を味わった。しかし
現実の仕事の方が、はるかに大変だ。この春、社会に飛び出した新人諸君に、2年だけの
先輩として「がんばれ」とエールを送りたい。

ソース:中日新聞(2008年4月27日)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
写真:泥水がたまった運動場でほふく前進をする新人ら=御殿場市の陸上自衛隊板妻駐屯地で
URLリンク(www.chunichi.co.jp)


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