08/04/24 11:25:39
新潟市の繁華街、古町地区の一方通行規制が43年ぶりに、早ければ7月から解除される。
来年の国体と大観光交流年が新潟で開催されるのをにらんで、県外からのドライバーらに
分かりやすい交通環境を提供するのがねらいだが、近い将来には、LRT(次世代路面電車
システム)など新交通体系の導入を視野に入れているという。
一方通行解除の背景や行く末をさぐった。
一方通行の解除は、西堀通、東堀通の走行3車線のうち、内側の1車線を逆方向の走行車線と
するもの。2つの通りを横断する新津屋小路も交互交通にする。ただし、JR新潟駅から
萬代橋を経由してくる柾谷小路の右折禁止は解除しない。
関係機関や商店街などで構成する「新潟島中心部交通政策検討協議会」での検討を踏まえて、
新潟市と県警本部が実施を決めた。
市都市交通政策課によると、一方通行の解除の主な理由は、(1)他県のドライバーに分かり
づらい(2)一帯をバスを主体にした公共交通機関の強化区域にする-ためという。
実施を決めた背景には、交通量の分散がある。国の調査によると、平成14年に信濃川を
横断する「みなとトンネル」と「柳都大橋」が完成した影響で、1日に6万4000台も
集中していた萬代橋の通行車両が、昨年は3万9000台まで減少。今年3月29日には
柳都大橋から東堀通を結ぶ4車線道路が開通したことで、萬代橋の交通量はもっと減少する
見通しになったからだ。
交互通行を急ぐのには来年、国体(予想来訪者約20万人)と大観光交流年(予想入場者
約1375万人)という2大イベントが予定されている事情もある。
「車の客がきてくれない。死活問題で、(一方通行の解除を)もう何年も前から要望して
きた」と話すのは新潟市古町8商店街振興組合の大矢純一理事長。とくに市外からくる
ドライバーたちが、一方通行のわかりにくさを敬遠して商店街を訪れなくなっているといい、
“勝負の年”を前に、一方通行の解除は商店街の悲願だった。
一方通行解除に伴って、116台分あるパーキングメーターの約7割が撤去される。
懸念されるのが、駐車場の不足だ。
市の17年調査では、月極を除いた駐車場の数は古町地区で約6400台。
そのうち約3000台の調査によると、休日のピーク時で約42%、平日のピーク時で
約31%の稼働率とまだ余裕があるが、問題は料金。パーキングメーターが1時間限度で
200円だが、それより割高な駐車場がほとんどで、今後は商店街との協力で、買い物客の
利用しやすい料金設定や特典制度が必要になりそうだ。
市は一方通行解除後、昨年度から国指定を受けたオムニバスタウン事業を拡大したい考え。
事業では、23年度末までバス専用レーンやICカード導入などを進め、市民の利便性を
向上させることにしているが、事業後の交通システムの青写真はもう一つはっきりしない。
篠田昭新潟市長は「萬代橋から柾谷小路にかけての道路は、公共交通(バス)中心の道路に
したい。もう1、2年、市民の理解を得て、オムニバス事業が終わった5年後、バスのまま
いくのか、LRTなどを導入するのか、次のステージを市民に選んでもらうことになる」
と話している。
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URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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