08/04/24 11:02:53
★京都市、交通ネット化構想
―切符1枚でJRと私鉄・各社のバス停一本化、研究会設置費を補正に盛る方針
京都市は23日、市内のJRや地下鉄、私鉄、バスなど公共交通機関をネットワーク化して
乗降客が利用しやすくする方針を固めた。門川大作市長が就任後初めて編成する2008年度
5月補正予算案の目玉施策として、制度作りを担う研究会立ち上げ費用の数百万円を盛り込む
方向で最終調整しており、30日に発表する。
ネット化の具体例として、1枚でどの路線にも乗れ、乗り継ぎ料金を取らない共通切符の発行などを
検討している。実現には利益配分の問題など各社間での調整などが必要だが、市民や観光客などの
利便性は大幅に向上する。公共交通の利用が増えると、市内を走る自家用車が減り、慢性的な
渋滞の解消や温暖化ガスの排出削減に貢献する。
バス停留所については、同じ場所なのに事業者ごとに別々の名称になっているものは統一したり、
上屋などの設備を共通化したりするなどの案件を議論。市議会の承認が得られ次第すぐに、
専門家や電鉄やバスを運営する各社の担当者で構成する研究会を立ち上げ、実現できるものに
ついては早期に実施する方針だ。各社には非公式に研究会への参加の打診を始めた。
門川市長は2月の市長選時に策定したマニフェスト(選挙公約)に、公共交通機関の利便性向上と
ネットワーク化を盛り込んでいる。1日付の人事で、局長級のポストとして交通政策監を新設、
歩くまち京都推進室を設置するなど政策実現のための布石を打ってきた。
2008/04/24配信
URLリンク(www.nikkei.co.jp)