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★三井金属、銀使用の排ガス浄化触媒を開発
三井金属は23日、白金の代わりに銀を使用するディーゼルエンジン向け排ガス浄化触媒を
開発したと発表した。白金より安価な銀を用いることで、白金使用の触媒に比べて貴金属コストを
10分の1以下に削減できる。建機、産機向けに販売し、2012年度に酸化触媒とのセットで
売上高90億円を目指す。
同社ではセリウムやジルコニウムなどの金属複合酸化物の下地に銀の粒子を置くことで、
800度Cの高温でも耐久性を確保し、白金触媒と同等の浄化性能を実現した。
白金触媒では排ガス中の窒素酸化物(NOX)を用いて燃焼するのに対し、銀触媒は排ガス中の
酸素を活性化してススを燃焼する。銀触媒は酸素を吸放出する能力が高いため、400度C程度の
低温で燃焼が可能で、低NOXの条件下でも粒子状物質を削減できる。
銀触媒は神岡工場(岐阜県飛騨市)で生産し、2011年度までに量産体制に入りたい考え。
(掲載日 2008年04月24日)
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