08/04/23 23:20:18
国内自動車メーカー8社は23日、07年度の生産・販売実績を発表した。
各社とも日本と米国の市場では不振だが、新興国向けが好調で、輸出は全社で伸びたほか、
海外生産もマツダを除く7社で増加した。新興国が各社の成長を支える構図が鮮明になった。
トヨタ自動車は国内生産、輸出、海外生産で過去最高を更新した。
米国では、前年度比0.6%減の258万台に落ち込んだが、
米国に次ぐ世界2位の市場に急成長した中国で、同57%増の54万台を販売した。
昨年末に現地工場の稼働を始めたロシアでも同37%増の16万台に伸ばすなど、
新興国での販売好調が原動力となった。
5月には中国で、人気の小型車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」の現地生産を始める予定で、
08年の年間販売台数は同40%増の70万台を見込んでいる。
ホンダ、日産自動車、スズキなども、新興国に新車種を投入するなど
販売強化を図った結果、海外生産は過去最高を更新した。
燃費効率が高く故障も少ないという日本車の評価は新興国に広く浸透しており、
ほとんどの社の販売は右肩上がりだ。各社の07年度の輸出が軒並み前年度を上回ったが、
海外工場の建設が需要の伸びに追いつかず、輸出で対応しているためという事情がある。
一方、07年度の国内販売台数は全社で前年割れとなった。
三菱自動車は軽自動車の不振が響き、同11.3%減。昨年秋以降、毎月1台ペースで
新車を投入したトヨタでさえ、同4.8%減だった。若者の車離れやガソリン高などを背景に、
国内市場は縮小傾向が続いている。
各社とも複数の車を展示できる大型店を増やしたり、月々の支払いが少なくて済む
特殊なローンを用意したりとテコ入れを進めているが、決定打を見いだせない状況だ。
一方、トヨタは同日、08年1~3月期の世界販売台数(子会社のダイハツ工業、日野自動車を含む)が
前年同期比2.7%増の241万2602台だったと公表した。
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