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・ギョーザにチベット、チケット不足…北京五輪ツアー三重苦 (YOMIURI ONLINE)
北京五輪の開催まで３か月あまり。応援ツアー商戦が本格化する中、
様々な「中国問題」が旅行各社の悩みの種になっている。
「食の安全」問題で中国ツアーの人気が元々落ちていた中で、
チベットの暴動制圧を巡る世界的な抗議行動による混乱や、
深刻な観戦チケット不足という「三重苦」が商戦に影響を及ぼしている。
全日本空輸系の旅行会社ＡＮＡセールスでは、中国製冷凍ギョーザによる
中毒事件のあおりで、中国ツアーの売上高が前年同期を４割も下回っている状況だ。
本来は北京五輪の応援ツアー販売で盛り返す計画だったが、４月以降、
世界各地で聖火リレーの妨害が相次いでいる影響で、消費者は五輪観戦に
やや敬遠気味になっている。
担当者は、「応援ツアーは、販売のスタート時点は良かったものの、
足が止まってしまった。期待通りには行かない」と厳しい見通しを示す。
人気の競技を中心にチケット不足が深刻なことも、応援ツアー商戦に
影響を及ぼしている。
北京五輪のチケット総数約７００万枚のうち、日本オリンピック委員会
（ＪＯＣ）への割り当ては５万６０００枚だけ。アテネ五輪（５万枚）より多いが、
８８年のソウル五輪（１６万枚）とは比較にならない少なさだ。
中国側が、自国向けの配分を優先した結果と見られている。
メダルの獲得が期待される野球では、
「発売から３時間で売り切れになり、キャンセル待ちも出ている」（ＡＮＡセールス）
状況という。「体操、柔道などの人気競技のチケットはいくらでも欲しい」（トップツアー）
というのが旅行各社の本音だ。
競技によって販売にばらつきはあるが、ＪＯＣは
「どの競技もチケットが全く足りない。追加のチケットが欲しいのは山々だが、
もう無理だろう」という。
このため、旅行各社は、限られたチケットの中から複数の競技を組み合わせた
観戦ツアーを企画するなど集客に懸命だ。
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