08/04/21 22:57:57
バターの品薄状態が長期化する恐れが強まっている。
過去二年間減産が続いた生乳の生産量回復が容易に進まないためで、
二〇〇八年度のバターの国内在庫は約一万トンと〇七年度の半分程度まで目減りする見通しだ。
バター不足は、乳業会社が出荷制限を本格化させた昨秋以降、ケーキ店などの業務用で顕在化。
今年に入り家庭用にも影響が出始めた。食品スーパーのラルズ(札幌)は三月下旬から
バターの購入を一人一個に制限。他のスーパーも、特売をやめるなどして在庫維持に懸命だ。
こうした品不足にもかかわらず、〇七年度のバター生産量は今年二月末現在で
前年同期比3・8%減の六万八千トンにとどまり、在庫量は同18・4%減の一万九千トンに下がった。
生産が伸びない理由は主原料の道産生乳の不足。
ホクレンは〇五年度に生産過剰となった生乳を九百トン廃棄したことを教訓に、
〇六年度から減産調整に転じた。
ところが直後にオーストラリアが「百年に一度」の干ばつに見舞われ、世界的に生乳が不足する事態に。
一転して道産生乳の需要が高まったが「乳牛の飼育頭数を増やしても、乳が出るまでには二年かかり、
出荷量はすぐに増えない」(乳業大手)。
逆に二年後に確実に需要がある保証はなく、飼料価格が高騰する中で、酪農家が急激な増産に
二の足を踏んでいるのが実情だ。
生乳は牛乳、生クリーム、チーズにも加工されるが、単価の安いバターは優先順位が低く、
原料不足の影響を受けやすい。このため日本酪農乳業協会は本年度もバターの生産量は増えず、
年度末の在庫量は一万トン程度に落ち込むとみている。
ソース
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
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