【第一次産業】平均年収7~800万円でも後継者不足のホタテ漁(青森)--遭難した漁船乗組員の大半は"アルバイト漁師" [04/20]at BIZPLUS
【第一次産業】平均年収7~800万円でも後継者不足のホタテ漁(青森)--遭難した漁船乗組員の大半は"アルバイト漁師" [04/20] - 暇つぶし2ch2:ライトスタッフ◎φ ★
08/04/20 03:32:45
>>1の続き

■養殖技術の確立で一変

青森県のホタテ漁の歴史は、貝塚の調査から縄文時代にさかのぼるという。江戸幕府にも献上され、
1876年、明治天皇が訪問した時には、食膳(しょくぜん)に出されたとの記録も残る。
だが、陸奥湾に暮らす人たちの収入の道は1960年代まで、都会への出稼ぎが中心だった。

それが、養殖技術の確立で一変した。現在、年間100億~120億円の漁獲高は北海道に次ぎ
2位。県漁連によると、約1200世帯が漁に従事し、平均年収は700万~800万円になる。
それでも、後継者は足りない。1年前に廃業した元漁師(74)の長男(43)は言う。
「金になるが、朝早いし力仕事が厳しい。サラリーマンのほうが利口だ」。
久栗坂支所も、80年に89人いた組合員は07年には51人に減った。

人手不足を補うのがアルバイトだ。「生活費の足しに」と、会社勤めの人が船に乗ることも珍しく
ない。日光丸は、乗組員8人のうち6人。「後継者」の松本さんを除くと、不況が続く建築
・土木作業関係が本業だったという。

畑井志拓(ゆきひろ)さん(34)=死亡=もその一人。4~6月を漁期とする生後1年を過ぎた
「半成貝(はんせいがい)」を主に出荷している久栗坂の場合、アルバイトの稼ぎは未明から
4~5時間で8000円前後と実入りはいい。元漁師の経験を生かし、数年前から乗り組んでいた。
普段は別の船に乗っていたが、当日は出漁予定がなく、川村さんから声が掛かったという。

妻と子供3人の5人暮らしで、末っ子の次女は2日後に小学校の入学式を控えていた。
「まさか……。信じられない」。搬送先の病院で、おじ(60)は唇をかんだ。

■秋から冬にかけて職を失い

北国に特徴的な事情もある。建設作業員らは、雪で仕事がなくなる秋から冬にかけて職を失い、
春以降に再雇用されるケースが多い。国は75年、解雇された人に失業保険として給与の
5~8割を50日分給付する特例一時金制度を創設した。青森県の利用者は約3万4000人
(06年度)。最多の北海道と合わせると全国の約7割を占める。だが、職の多様化、国の財政
事情や小泉改革のあおりで去年から40日分になり、将来は30日分に減る予定だ。

松本さんが日光丸でアルバイトを始めたころ、珍しくスナックでカラオケを歌う姿を熊谷さんが
記憶している。曲は、吉幾三の「女のかぞえ唄」。

<夜明け間近の港の船は/今日も海の彼方へ旅に出る……/泣いてちゃ何にも見えないネ/あなた
を待ってる港町>

熊谷さんの目に涙がにじむ。「また北洋に行って、まだ帰ってきていないんだな。そう思いたい」

(おわり)


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