08/04/15 22:26:44
食糧の世界的な価格高騰を受け、ブッシュ米大統領は14日、
2億ドル(約200億円)の緊急食糧支援を行うと発表した。
食糧不足に悩む途上国では政情不安につながり、13日にワシントンで開かれた
世界銀行・国際通貨基金(IMF)合同開発委員会でも緊急支援の必要性が叫ばれた。
食料インフレの元凶として米国のバイオ燃料政策が指摘されており、
政権の素早い対応には、こうした批判を回避する思惑もありそうだ。
大統領は14日の閣議で、価格高騰に伴う食糧危機について説明を受け、
「強い関心を持ち、関係閣僚に対応策を指示した」(ペリーノ大統領報道官)。
2億ドルの緊急支援は、国際開発局(USAID)を通じて、アフリカやその他の地域の
貧困国にあてられる。
ホワイトハウスによると、米国は2007年度に21億ドル、250万トンの食糧援助を行った
世界最大の食糧援助供給国。
特にブッシュ政権は、アフリカに対する支援を、テロ対策など安全保障上の観点から重視し、
エイズウイルス(HIV)感染防止対策や貧困対策、人道支援を拡大してきた。
ブッシュ政権下で通商代表や国務副長官を務めたゼーリック世銀総裁が
13日の世銀・IMF合同開発委員会で、世界食糧計画(WFP)に5億ドルを
緊急支援するよう先進国に要請、大統領は元側近の呼びかけに即応した格好だ。
ただ、世界的食糧高騰は米経済やエネルギー政策と密接に結びついている。
米住宅ローン問題に端を発した金融危機と、米連邦準備制度理事会(FRB)の
相次ぐ利下げで進むドル安は、商品相場の上昇を加速している。
「米政府がガソリン消費削減のため掲げたバイオ燃料増産計画は有害だ」(世銀幹部)
と指摘されるように、エタノールの原料となるトウモロコシ価格は過去2年で4倍に上昇。
穀物価格全体の高騰に波及した。
ペリーノ大統領報道官は14日の定例会見で、「大統領は食糧不足に責任を感じているか」
と追及され、「需要増とエネルギー高、干魃など多くの異なる要素によるものだ」と
反論する場面もあった。
ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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