08/04/15 10:23:23
日本経済新聞社がまとめた2008年の賃金動向調査(1次集計)で、関西企業の夏の一時金
(ボーナス)は昨年夏よりも2.3%伸びた。機械メーカーなど製造業が3.8%増えたことが
けん引役となり、全体でも全国平均を1.0ポイント上回った。堅調な業績や需要動向を夏の
ボーナスに反映させた格好だが、一部では前年を下回る回答・妥結も増えており、関西景況の
先行き不透明感を示す結果となった。
近畿車両は支給額の伸び率が前年比16%増と最も大きくなった。米国向けの客車や香港向け
地下鉄など海外への車両輸出が拡大、08年3月期の連結営業利益も前の期のほぼ3倍になった
もようで、好業績を一時金に反映する。
ダイキン工業は夏季一時金が4年連続の増加となる。同社は機械的な業績連動でなく労使で
支給額を交渉して決めるが、08年3月期は欧州や中国など海外の業務用空調機器事業が堅調で、
14期連続で営業増益となったもよう。「好業績の達成分は従業員に還元する」(同社)という。
住友電気工業も自動車向けワイヤハーネス(組み電線)が好調で、労組への提示額を
最低保証額から組合員平均額に変えた04年から5年連続のプラスとなる。0
8年3月期は3年連続で営業利益が過去最高を更新したとみられることに加え「07年度が
最終年度の中期経営計画をほぼ達成できたことに報いる意味合いもある」という。
支給額で首位の住友金属工業は昨年夏に続いて過去最高の水準を維持した。
海外の石油採掘プラントなどに向けて収益性が高いシームレスパイプ(継ぎ目なし鋼管)の
出荷が拡大している。
好業績組が一時金の支給を拡大している一方、原油価格や各種原料価格の上昇の影響も
出始めている。
関西電力の支給額は85万7000円で前年より0.2%減った。夏のボーナスでは03年以来、
5年ぶりのマイナスだ。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)などの調達費が
拡大し、08年3月期の経常利益は前の期比44%減という大幅減益になったもよう。
93万1300円で支給額3位の関西ペイントも「35歳モデルの支給額は増えたが、全社員平均
ではほぼ横ばい」という。08年3月期は海外事業が好調で増収増益確保の見込みだが、
原材料高が今後の収益の圧迫要因として続いており、支給拡大には慎重だ。
〈調査の方法〉調査は2府4県に本社を置く主要企業800社が対象。1日までに回答のあった
81社のうち、夏の一時金は集計可能な24社について日経リサーチがまとめた。
ソースは
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
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