08/04/15 08:18:12
社会保険庁の政府管掌健康保険(政管健保)業務を引き継ぎ、今年10月に発足する
公法人「全国健康保険協会」(協会けんぽ)の設立委員会は14日、社保庁から採用する
職員1800人の内定を了承した。この中には、年金記録のぞき見事件など懲戒処分歴が
ある71人が「処分後の勤務評価が高い」として認められたほか、訓告などの矯正措置
(内部処分)を受けたことのある人も317人が採用されることになった。懲戒処分や
内部処分を受けた職員が約2割の388人占めることになり、社保庁改革の骨抜き批判が
強まりそうだ。
協会けんぽの内定者は、社保庁が同協会を第1希望とした人を中心に4156人から
1800人を選び、同日の設立委に候補者名簿を提示して了承された。選抜には平成19年度
上半期の人事評価を活用。5段階の人事評価のうち最低ランクのD評価の職員は候補者から
除外した。年金記録のぞき見や国民年金保険料の不正免除・猶予などで過去に懲戒処分を
受けた職員は、重い処分を課せられた人ほど高評価を得ていることを条件とした。
この結果、処分を複数受けた職員は候補者に選ばれなかったが、過去の減給処分者9人、
戒告処分者62人が選ばれた。懲戒処分者の内定率が31%なのに対し、処分のない職員の
内定率は44%と大差はなく、過去の懲戒処分歴よりも処分後の勤務成績などが重視された形だ。
しかも、設立委が社保庁から内定者候補の名簿提示を受けたのは同日になってからで、
1人の差し替えもなく了承を与えた。設立委の星野進保委員長は同日の会見で「社保庁が選抜
するのを監視するのが設立委の役目で、社保庁がわれわれの要望に応える名簿を作ったという
心証を得た」と説明した。
同日の衆院決算行政監視委員会では、休職の許可を得ないで労働組合活動に専念する
「ヤミ専従」にかかわった職員が高い評価を得ていたことも明らかになっており、社保庁の
勤務評価が公正に行われていたか疑問の声が出ている。
協会けんぽの採用基準は、年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」の採用にも影響を与えると
みられる。
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URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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