08/04/13 10:20:54
米銀大手、シティグループの時価総額は 2006年末時点で2740億ドル（現在のレートで約25兆円）と、
Ｓ＆Ｐ500種採用企業の中で４番目に大きく、アップルのほぼ４倍の規模だった。
ところが今では、アップルの時価総額はシティを77億ドル上回っている。
サブプライムローン（信用力の低い個人向け住宅ローン）市場の崩壊で打撃を受けたシティは、
今年１月に創業以来最悪の四半期赤字を計上して以降、時価総額が13％減少した。
昨年は47％を失っている。アップルの株価も今年に入って26％下落しているものの、
時価総額は1293億ドル。一方のシティは1216 億ドル。
こうしたシティの衰退は、米金融当局が仲介したベアー・スターンズの救済劇に象徴される
金融業界の荒廃ぶりをはっきりと示している。
10年前に破たんの瀬戸際にあったアップルは、スティーブ・ジョブズ最高経営責任者（ＣＥＯ）の下で
ハイテク企業のスターとして復活した。アップルの株価は昨年、２倍以上に値上がりした。
ホランド（ニューヨーク）で40億ドル強の資産運用を監督するマイケル・ホランド氏は
「市場はジョブズ氏のこれまでの実績と、今後どのような経営を見せてくれるのかに注目している」と指摘。
「市場はそのことを、シティの金融財産よりもはるかに高く評価している」と話した。
ホランド氏は１年半前に、保有していたシティ株を売却した。
ホランド氏はシティの「見通しが非常にさえない」と感じたため、代わりにＪＰモルガン・チェース株を
購入したという。同氏はアップルのほかグーグル株も保有している。
シティの広報担当、マイケル・ハンレッタ氏は「当社の株価にコメントはしないが、シティは引き続き
顧客へのサービスとビクラム・パンディットＣＥＯが掲げた資本資源のより良い管理や収益性の向上、
安定、将来的な成長のためのリスク・マネジメントなどの優先課題の実行に注力していく」と語った。
アップルの広報担当者はコメントを控えた。
ソース
URLﾘﾝｸ(www.bloomberg.com)
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