08/04/12 12:50:41
旧上九一色村（富士河口湖町富士ヶ嶺）にあったテーマパーク「富士ガリバー王国」が
閉園してから６年以上がたったが、今も約４２ヘクタールの跡地利用のめどが立っていない。
土地を購入したリゾート開発会社が建設した、犬と遊べるレジャー施設も、１年あまりで頓挫。
土地は現在、広島市の不動産開発会社の手に渡り、高級リゾートホテルの建設を検討しているが、
具体的な見通しはなく、足踏み状態が続いている。
ガリバー王国は、オウム真理教の拠点があった旧上九一色村のイメージ改善を期待され、
１９９７年に開業した。全長約４５メートルのガリバー像やボブスレー体験施設などが売りだったが、
入場者数は年々伸び悩み、メーンバンクの破たんもあって、２００１年秋に営業継続を断念した。
跡地はその後、隣接するゴルフ場やホテルと共に競売にかけられ、
０２年に都内のリゾート開発会社が
約１４億円で落札。ゴルフ場関係者によると、０４年に犬を放し飼いにして遊べるレジャー施設「ザ・ドッグラン」が
跡地の一部にオープンしたが、１年ほどしか続かなかったという。
現在の所有者である広島市の不動産開発会社「アーバンコーポレイション」は、
０６年３月にリゾート開発会社からホテルやゴルフ場をまとめて買収した。
跡地内には閉園後もガリバー像などの施設が残され、「廃虚愛好家」らが勝手に入り込んだりするように
なっていたが、０７年春にはすべて解体された。
アーバンコーポレイションは、跡地に富裕層向けの宿泊施設を建設することを検討している。
だが、行政側に開発許可申請するなどの具体的な動きはない。
同社は「もっと早い時期の開発を視野に入れていたが、採算面などの検証が必要になっている。
計画を断念したわけではない」としている。
富士河口湖町によると、跡地のある富士ヶ嶺地区は冬季は雪が積もり、夏場でも霧がよく出るなど
気象の変化が激しい。交通の便も悪く、企業誘致が難しい場所だという。
町企画課は「時間がかかっても、長く続く事業になってほしい」と期待する。
同社は「昔から注目されている土地なので、何とか地元にも歓迎されるものを作りたい。
閑静な山奥であることを生かした開発を目指したい」と話している。
ソース
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)