08/04/11 14:56:41
高山市の旧市街地で、ホテルの大改装、建設が相次いでいる。東海北陸自動車道の全線開通を
夏に控え、早くも顧客の獲得合戦に火がついた格好だ。富裕層をターゲットに客室の高級化aを
進めたり、ビジネス客や若者に絞って低価格を売りにする二極化も進んでいる。
大改装したのは、20日にオープンする高山グリーンホテル(254室)。「天領閣別邸」と
名付けた9階建て最上階に1人1泊6万円の特別室を設けた。露天風呂付きで、飛騨の匠
(たくみ)の技を生かした和室と洋室を備え、窓や露天風呂からは北アルプスを眺めることが
できる。
特別室などを利用する客専用のフロントを設けるほか、エレベーターも専用カードキーが
ないと、ハイクラスな部屋がある7階以上に昇れないようになっている。新谷尚樹社長は
「旅行する人は十人十色で、ビジネスホテルと旅館では客層が違う。ゆったりとしたサービスと
飛騨らしさを出していきたい」と言う。
一方、JR高山駅に近い同市花里町では、東京のホテル事業会社「共立メンテナンス」が
13階建て温泉付きの観光・ビジネスホテル(173室)を着工、来年4月の開業を目指す。
地元旅館も負けてはいない。同市花川町で旅館を営業する「清龍」は、約13億円をかけて
同市名田町に9階建てビジネスホテル(119室)を建設中だ。最上階に温泉大浴場を設け、
9月にオープンする予定。村井繁喜社長は「若い人向けに宿泊費が少なくて済むような
宿泊特化型のホテルにした」と話す。
このほか、名鉄不動産(名古屋)、スーパーホテル(大阪)、東横イン(東京)などが
市内への進出を検討している。
JTB中部(名古屋市)では「東海北陸自動車道の全面開通は中部地方の観光に大きな影響を
与える。高山市は魅力ある街なので、様々な観光コースが設定できるようになる。ホテル数や
高級な部屋が増えれば、需要に合わせて対応できる」と歓迎する。
旧市街地の昨年の宿泊客数は約115万人で、前年より3万7000人減少した。しかし、
同市が昨年、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」の旅行ガイドブックで三つ星を獲得
したことを受け、アジアからの旅行客が急増しており、ホテル業界のサービス競争は激しさを
増しそうだ。
ソースは
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
“ホテル建設や改装が相次ぐ高山市”という画像は
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