08/05/02 02:50:51 U3R2o4DL
橋下知事が売却方針の博物館敷地から大型首長墓 売却は不可能?
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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大阪府の橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)がまとめた「財政再建プロ
グラム試案」(PT案)で施設売却の方針が示されている府立弥生文化博物館(和泉市)の
敷地地下に、弥生時代の大型首長墓が埋まっていることが1日、関係者の話で明らかになった。
隣接する国指定史跡・池上(いけがみ)曽根遺跡の関連遺跡として追加指定される可能性が
あり、売却は事実上、不可能だという。同博物館を所管する府教委は同日午後、改革PT
との公開議論でこうした説明を行うとみられる。
同博物館は平成3年、隣接する池上曽根遺跡の発掘調査の成果をもとに、弥生時代を
テーマにした日本唯一の歴史博物館として開館した。建物の地下遺構は破壊されていたが、
国道26号からの進入路近くからは、同遺跡の首長層を埋葬した大型方形周溝墓(しゅうこうぼ)
が数基確認された。このため、墓群は盛り土して保護している。
この土地を売却する場合には発掘調査を行うが、史跡から100メートルほどしか離れておらず、
「近畿で数少ない弥生の大型周溝墓群」として、追加指定されるとみられる。
PT案は同博物館について、展示物を「近つ飛鳥博物館」(河南町)に移転し、施設は
売却するとしている。
【都出(つで)比呂志・大阪大学名誉教授(考古学)の話】「弥生博物館の周囲が墓群であることは、
これまでの調査でわかっている。近畿の大型周溝墓は残されておらず、きちんと調査すれば、
追加史跡の価値は十分ある」
【池上曽根遺跡】大阪府和泉市池上町と泉大津市曽根町にまたがる弥生中期の日本を代表する
環濠(かんごう)集落で、東西南北各約1.5キロ。昭和40年代から本格的な発掘調査が
行われ、中心部の約11ヘクタールが国史跡に指定されている。平成7年には高床式の大型
掘立(ほったて)柱建物跡がみつかり、ヒノキ柱の年輪年代測定の結果、紀元前52年に
伐採されたことが判明。畿内の弥生中期の先進性が証明された。