08/03/31 22:41:44
関西人は牛肉が大好き―。総務省が5年に1回実施している全国消費実態調査によると、
関西での生鮮肉の1世帯当たり月間消費額は6688円(2004年)。
そのうち牛肉は全国平均を56%も上回る3198円で、堂々の1位だ。
都道府県庁のある市、都区部単位での総務省の家計調査でも、大津市、大阪市など
関西圏6市の1世帯当たり牛肉年間消費額は平均して約3万5000円(07年)。
札幌市8400円、東京都区部2万2000円、名古屋市2万3000円、福岡市2万4000円を大きく引き離す。
牛肉が人気な理由として「西日本で古くから牛の利用、生産が盛んだったため」と指摘するのは、
食品流通に詳しい惣宇利紀男・大阪市立大学名誉教授。
西日本で農耕用家畜として選ばれたのはぬかるむ田んぼでも力仕事のできる牛だった。
そして役目を終えた牛は食肉にもなった。
肉食が一般的になったのは明治以降だが、それまでも病人食や滋養強壮のため
「薬喰(ぐ)い」と称して肉を食べる習慣はあった。
一方、東日本の農耕用家畜は主に馬。牛肉食が根付いていなかった。
明治になり徴兵制で全国から集められた兵隊の間で、携行食として配られた缶詰の
牛肉大和煮が人気を博す。
これをきっかけに全国に牛肉食が広まったが、それでも現在に至るまで
関西人の牛肉好きは他地域を圧倒する。
日本での焼き肉店第1号は1946年に大阪で誕生したといわれている。
松阪牛(三重県)、近江牛(滋賀県)、但馬牛(兵庫県)など高級銘柄牛の産地に囲まれていることも、
関西人の「牛肉好き」の食文化を支えているようだ。
ソース
URLリンク(www.nikkei.co.jp)