08/03/31 15:34:04
大阪市北区中之島のリーガグランドホテルが３１日、入居する「新朝日ビル」の
建て替えに伴い、営業を終了した。５８年の開業以来、国内外のＶＩＰを始め、
多くの人に愛されてきた老舗（しにせ）ホテルが半世紀の歴史に幕を下ろした。
「長年のご愛顧ありがとうございました」。３１日午前、１階フロントでは
総支配人ら約１０人の従業員が並び、最後の宿泊客を笑顔で送り出した。
前日は常連客やホテルＯＢらを中心に約１００人が宿泊した。
４４年前の新婚旅行で訪れた奈良県王寺町の主婦渡辺さん（６７）は夫と再び
最後の夜に泊まり、「私たちの世代にはあこがれの場所でした。楽しい人生の
思い出をたくさん作ってもらった」と振り返った。
前身となる大阪グランドホテルがオープンしたのは５８年。国際的、本格的な
音楽祭を開催できるホール「フェスティバルホール」の開設に合わせ、同じビルに
入るホテルとして開業した。同ホールで演奏会を開いた世界的名指揮者の
カラヤンやバーンスタインなど多くの音楽家や文化人が利用した。
小説家の森村誠一さん（７５）は開業の５８年から１年間、ホテルマンとして
フロント係を務めたことがある。森村さんは「当時は『東洋一のホテル』と言われ、
いつもエネルギッシュでにぎやかだった。大阪の一時代を彩った、古き良きホテル
としての使命を終えたのだと思うが、閉館はやはり寂しい」と惜しむ。
田口憲総支配人は「全スタッフの力で無事に５０年を終えることが出来た。自分の
城のように愛して頂いたお客様に感謝しています」と話した。従業員１１９人のうち
７９人は系列ホテルで勤務を続け、残る４０人は退職してそれぞれの道を歩む。
ソースは
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チェックアウトのお客に、お礼のあいさつをするホテル従業員たち
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５０年の歴史に幕を閉じるリーガグランドホテル
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