08/03/31 11:53:04
■ICタグで書籍管理の時代に
008年1月1日(火曜日)に日本経済新聞の12面において、ある記事がとりあげられていました。
新聞の見出しは「ICタグで書籍管理」。どういうものかといえば、書店で販売する書籍(のカバー
や背表紙などの目立たない部分)個々にICタグを埋め込み流通管理をしてしまおうというもの。
もちろん、先述の通り流通管理が前提としてはあるのでけれども、その用途はもっとミクロ化
されており、万引き防止、マーケティングにも活用しようとする動きがでている。
万引き防止については、以前から動きがありCDショップなどでは、よくCDの包装ビニールに
四角形のプラスティックの大きめのタグが貼り付けられていることを見たことがある人もいると
思う。(レジで購入をするとICタグのステータスを購入済に変更し、万引き防止ゲートの出入りを
行っても、ひっかからないようになる)が、「マーケティングに活用」にまで発展したというのが、
ちょっとした進化なのである。
例えば、書店の書棚にIDタグの読み取り装置を設置しておき、来客者が本棚から取り出すと
取り出し回数1カウント。購入されずに、また本棚に戻されると戻し回数1とカウント…といった
具合で、どの書籍がどれだけの人に触れられて…つまり、立ち読みされて、さらには購買に至った
のか?ということがわかるようになるという仕組みである。
この仕組みのメリットは、手に取った回数から購入に至るまでのコンバージョン(成約率or購入率)
などを分析することができ、同一本棚に他の書籍と並べた…もしくは、並べ替えた場合の購入比率
などを正確に把握できる点にある。また、それ以外にも書籍を手に取ったユーザーが、どのような
他の書籍を同時購入したのか?という点が把握できる事も大きなメリットである。
■リアル書店でもリコメンドサービスが可能に
これがうまくいけば、巨大オンライン書店であるamazonが行っている、「この商品を買って
いる人は、この他の商品も買っています」的なリコメンドサービスを、リアル書店でも行える
ようになるかもしれないというわけで、心中ではお気に入りのジュンク堂書店あたりで、
サクッと導入してくれないものか…と思っている次第である。
どうせならば、ICタグへの書き込み情報をBookOffなどの古書店屋を含めてDBを共有化し、
あらゆる流通経路の末端まで把握できるようになれば…と思う次第。そうすれば、書店の
セキュリティをくぐり抜けて万引きされた商品が古書店屋に持ち込まれても、買い取り可否を
判断でき、窃盗犯罪者を認識できて一石二鳥である。
あとは、最近復活した「貸本サービス」などでも、履歴内容を書籍自体に埋め込んだICタグで
把握できるようになると便利でしょうね。とはいっても、TSUTAYAなどがやっている貸本では、
発行された会員証が情報管理(貸し出し・返却等)のキーになってしまっているので、大転換は
当分見込めそうにはなさそうかなと…。
著者プロフィール 池永 尚史(イケナガ ヒサシ)
シーサー株式会社 企画営業部プロダクトマネージャー
1979年生まれ。明治大学政治経済学部経済学科卒。シーサー株式会社にて(中略)。
また、新規事業プロデューサーとして多くのプロジェクトを担当。
ところどころ省略しました。ソース全文は
URLリンク(markezine.jp)
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依頼を受けてたてました。