08/03/30 23:58:20
中国製ギョーザ中毒事件が表面化してから、30日で2カ月。加工冷凍商品の売り上げは
落ち込んだままで、兵庫県内でも流通現場への影響は続いている。相次ぐ偽装やギョーザ事件で
「食」に対する消費者の目が厳しくなる中、国産原料を使った加工品や生鮮品への注目が高まる。
中国製食品への不信感も根強く、加工拠点を他国へ移すメーカーも出てきた。(西井由比子)
業務用食品卸のトーホー(神戸市東灘区)の2月1-15日の冷凍ギョーザの売り上げは前年同月比で
約40%減。3月1-15日は、前月同期比でさらに10%下回った。
大手スーパーのイズミヤ(大阪市)も加工冷凍食品全体の売り上げが2月に対前年比約3割減となり、
3月も好転の兆しは見えない。一方で、国産生鮮品の売り上げは伸びているという。
小売り現場の状況を踏まえ、卸業者も国産品を重視。食品卸大手の加藤産業(西宮市)は、
今月中旬に神戸市で開いた小売業者向けの食品展示会で、国産原料だけを使った加工食品の
売り場陳列棚を再現。多くの小売業者の関心を集めた。
食品の加工現場に変化も。水産加工品メーカー合食(神戸市兵庫区)は、加工場所をベトナムの
工場に移し始めた。事件発覚後、中国の輸出制限で商品が入手しにくくなった事情もあるが、
「食材を安定供給する意味もあり、移転させた方がいいと判断した」という。
■中国製ギョーザ中毒事件 1月5日に中国製冷凍ギョーザを食べた高砂市の家族が食中毒症状を
訴え、食べ残しから有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された。千葉県内の2家族からも
見つかり、同30日に兵庫県警などが発表し事件が表面化。回収した商品からも殺虫剤の検出が
相次いだ。日中警察当局の捜査は難航し、依然、混入原因は判明していない。
▽News Source Kobe Shimbun Web news 神戸新聞 2008年03月30日10時14分
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
▽トーホー 株価 [適時開示速報]
URLリンク(www.to-ho.co.jp)
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URLリンク(smartchart.nikkei.co.jp)
▽イズミヤ 株価 [適時開示速報]
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URLリンク(company.nikkei.co.jp)
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