08/03/19 16:09:33
神戸市東灘区魚崎南町３丁目の倉庫跡地で計画されているホテル建設に、ラブホテルでの
営業を疑う住民から反対の声が上がっている。業者はリゾートホテルと主張し、着工に
向けた行政手続きを着々と進めている。建設許可を出す市は「ラブホテルの定義は難しい。
法に合致していれば認めざるを得ない」としている。
ホテルの事業主は神戸市中央区の不動産会社。鉄筋コンクリート造り５階建て延べ
約１９１０平方メートルで、２９室備えた「リゾートホテル」を９月までに完成させる計画
だ。２人部屋が１４室、４人部屋が１５室の予定。家族やカップルなどを対象にしていると
いう。設計を請け負った大阪市平野区の設計事務所が事業主の代理人として、住民との窓口
になっている。
住民には昨年６月、「（仮称）魚崎南町リゾートホテル計画」と記された資料が事業主側
から配られ、翌月に１回目の住民説明会があった。
住民側は、
▽そもそも魚崎地区は住宅街でリゾート地ではない
▽１階フロントと２階レストランのスペースが小さい
▽休憩利用が可能▽駐車場台数と部屋数が同じ
--などと指摘し、ラブホテルとして利用される恐れがあると主張している。
約１万２千人の反対署名を集めて神戸市に提出。約３０人が今月９日、「市は許可をおろすな」
などと書いたプラカードを持って、ＪＲ摂津本山駅から建設予定地までの約６キロをデモ行進
した。
一方、事業主側は１月、神戸市に建設計画の同意申請書を提出。市長の同意を待っている状態
だ。設計事務所は「あくまでもリゾートホテル。市の要綱や旅館業法にも適合している」と
反論している。
市の要綱では、学校などの周囲２００メートルでのラブホテル建設や空室状況を表示する広告、
施設内でのアダルトグッズの販売などを禁止している。市は「手続きや施設の構造が要綱を満
たしていれば計画に同意せざるをえない」と話している。
近年、実態はラブホテルなのに、リゾートホテルやビジネスホテルを装って営業する例が後を
絶たない。県警の調査によると、県内のラブホテル１９４店のうち１５１店がビジネスホテル
などと申請して営業しているという。
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