08/03/13 15:13:46
遠州鉄道(浜松市中区)は12日、浜松市が売却を検討していたJR浜松駅前の官民複合ビル
「フォルテ」の土地建物を取得し、解体して新しい商業ビルを建設する方針を明らかにした。
本紙の取材に幹部が答えた。市も同日の市議会環境経済委員会で売却方針を認めた。ビルを
遠鉄と共同所有する市出資の第三セクター「浜松都市開発」は清算する。市民の憩いの場
として親しまれてきた浜松駅前の“顔”は、17年余りで再出発を目指すことになった。
遠鉄の担当者は、市の要請でフォルテの取得に乗り出した経緯を明らかにして「現在の形状
では利用できないため、解体して商業ビルを新設したい」と述べた。
取得額は、市が所有する部分の土地代、浜松都市開発所有の建物代を合わせて36億円程度で、
年内に契約する見通し。店舗の規模や開店時期などは未定。
すぐ近くの旧松菱跡には、百貨店「大丸」(大阪市)が2010年11月の出店を計画しており、
浜松駅前でし烈な百貨店競争が勃発(ぼっぱつ)しそうだ。
ホールや市民サービスセンター、交番など、市が売却にあたって要請したフォルテ内の
公共施設の再入居については、遠鉄側は「店舗内に設置を検討したい」と述べた。
一方、市は市議会環境経済委で、浜松都市開発の清算時に約14億円の赤字が発生する見通しを
明らかにし、市が同額の保証金・敷金を放棄することで補てんする方針を示した。
金融機関への借入金返済やテナントに返還する保証金、出資者への分配金などの支出が
37億5000万円に上るのに対し、建物売却による収入は23億4000万円にとどまるためだ。
市商工部はフォルテを存続させた場合、浜松都市開発の累積損失は2020年度までに10億円に
達することなどを説明。「遠鉄に取得してもらうのが最善」と強調した。
フォルテは1990年11月にオープン。地上12階地下3階(延べ床面積2万1000平方メートル)
で、浜松都市開発の管理分での入居は市関連の7施設のほか、語学教室や呉服店など約20の
テナント。市行財政改革推進審議会(第二次行革審、会長・鈴木修スズキ会長)から
「市からの売り上げが6割に達し、事実上赤字補てんとなっている」と指摘があり、市が土地と
建物を9月末までに売却する方針を示していた。
ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
“浜松市が示したフォルテの精算計画案”という図は
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