08/03/05 07:30:50
中国政府の国家品質監督検査検疫総局(CIQ)が2月末から検査を強化し、検疫済みの
輸出許可証が出ないため、日本への食品輸出が大幅に滞っている。中国製冷凍ギョーザによる
中毒事件の影響とみられ、長期化すれば国内産の高騰などを招きそうだ。
大手食品輸入商社によると、CIQは2月半ば、各省の輸出食品検疫当局に対し、残留農薬
などの検査漏れがあれば当該当局の輸出業務を停止する方針を通知した。このため各省では
検査項目を大幅に増やし、停滞が発生。特に日本向け食品輸出の約4割を占める山東省では、
輸出がほぼ全面停止になっているという。
この影響で、カップめんや即席みそ汁などに使う乾燥野菜・ワカメ、ほぼ全量を中国産に
頼るはるさめなどの在庫が激減。残り1カ月分を切った食材もあり「事実上の輸入停止が
長引くと、製造に影響が出る」(日清食品)などと、業界は深刻に受け止めている。
「乾燥野菜の原料を国内で調達することになれば、ネギなどの高騰を招く恐れもある」
(即席食品大手)との指摘もある。ホウレンソウなどの冷凍野菜、バターピーナツ、桃の缶詰
などの入荷も止まっているという。
一方、3月末までに中国に輸出することで政府間合意した日本産コメの通関も滞っている。
1月25、26日に天津、上海両港に入港した第2便分約50トンは、1カ月以上たっても保税倉庫に
留め置かれたままで、中国当局からの明確な説明はない。これまで日本産コメの通関手続きは
3週間程度で終了しており、日本側関係者からは「中国製冷凍ギョーザの中毒事件発生以降、
日本側の対応に不満を募らす中国政府の意趣返しでは」との憶測も出ている。
【小島正美、北京・大塚卓也】
▽News Source 毎日jp 毎日新聞 2008年3月5日2時30分
URLリンク(mainichi.jp)
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