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来年春入社に向けた就職戦線が早くも本格化、東北各地でも大規模な就職説明会が花盛りだ。
売り手市場は続くとみられ、地元企業の採用活動は苦戦が予想されるという。人材の確保は
企業にとって生命線、何としてでも優秀な学生を採用したいところだが…。
2月13日、仙台駅前の複合ビルで開かれた合同就職説明会には、真新しいリクルート
スーツを着た多くの学生が詰めかけた。
ところが、学生たちの熱気に包まれる会場とは対照的に「今春入社の採用枠は、半分も
埋まっていない」「内定を出しても結局半分以上の学生が辞退してしまった」、参加した
地元企業の採用担当者からは悲痛な声が漏れ聞こえてきた。
説明会を主催した廣済堂の岩井崇リーダーが「東北の企業は今年度、関東などの大手企業に
優秀な学生を取られて苦戦したようです」と地元の厳しい採用状況を代弁した。
企業側はここ数年、団塊世代の大量退職と拡大する景気を背景に、軒並み新卒採用を増やして
きた。その結果、最近の就職戦線は空前の売り手市場となり、新卒者の求人数は今年度、
93万人に達して、バブル期のピークを10万人近くも上回った。
「今までは大学主催の説明会に呼んでも来なかった都内の大手企業が、最近になって参加して
くれるようになった」。宮城大学の就職担当者は採用環境の変化に驚く。
企業側の動向について、毎日コミュニケーションズ広報部の鳴海雅子部長は「採用数を確保する
ため、東京の大手企業がこれまであまり採用してこなかった東北地方の私立文系の学生にまで
募集をかけるようになった」と解説する。
大手の採用拡大もあってか、同社の採用調査では今年度、大手企業を志向する学生の比率が、
バブル崩壊以後で最高を記録したという。また学生の内定辞退が急増し、それが地方の企業を
直撃した。
東北の地銀では今年度、内定を出した学生が1000人を超す新卒者を採用したメガバンク
などに大量流出してしまい、2次募集を行うところもあったという。
秋田銀行の採用担当者は「来年度向けのセミナーに参加した学生間でも、地元で働きたい
という割合が例年に比べ明らかに少ない」と懸念。優秀な学生を確保するためUターン就職にも
力を入れるという。
続きます。ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)