08/02/09 23:40:50
昨年4月以降の輸入食品で、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の原因となった有機リン系
殺虫剤「メタミドホス」が中国産で3件検出されていたことが分かった。メタミドホスは、
中国では82年に野菜への使用が禁止され、昨年1月から販売・使用が全面禁止されているが、
その後も使用されている実態が浮かんだ。
販売用の食品を輸入する際、食品衛生法により厚生労働省への届け出が必要。検疫所は、
食品添加物や有害物質などについて書類審査し、必要に応じて検査している。基準を超えて
いれば、輸入を認めない。
厚労省によると、昨年4月~今年1月、基準値以上のメタミドホスの検出は、中国産食品で、
▽生鮮にんじん0.04ppm(昨年4月、基準値の4倍)▽乾燥白きくらげ0.3ppm(昨年6月、同3倍)
▽ソバ0.16ppm(昨年6月、同16倍)--の3件あった。
中国は82年に、野菜や果実、お茶などの農産品にメタミドホスの使用を禁止。昨年1月には
メタミドホスなど高毒性農薬の販売・使用を全面禁止し、今年1月にも、改めて高毒性農薬に
ついて国内向けの生産や流通の禁止を公告した。
しかし、千葉、兵庫でのメタミドホス中毒事件発生後、日本生活協同組合連合会が、中毒の
原因となった「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」と同じ製品を回収したところ、07年9月8日製造の
6袋から0.02~0.05ppmのメタミドホスを検出するなど、使用をうかがわせる事例が後を絶たない。
メタミドホスは、安価で効果の高い農薬と中国では認識されているとされ、規制が地方まで
行き届いていない疑いがある。【奥山智己】
▽アジアの農薬事情に詳しい国際基督教大元教授の田坂興亜(こうあ)さんの話
規制が徹底されているのは北京近郊だけではないか。回収されなかった農薬が使われたのかも
しれない。中国は82年に野菜に対する使用を禁止したにもかかわらず、80年代後半にメタミドホス
による食中毒が起きた。検疫所での検出も中国の規制の不徹底さを物語っている。
▽News Source 毎日jp 毎日新聞 2008年2月9日15時06分
URLリンク(mainichi.jp)
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