08/02/09 22:57:51
DJ-【米国債市場概況】新発30年債入札不調で、30年債価格は急落
2月8日7時52分配信 ダウ・ジョーンズ
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)7日の米国債市場では、米国株式市場が反発したことに加え、
財務省が実施した新発30年債の入札が不調に終わったことで、米国債相場はおおむね
全面安の展開となり、30年債価格が急落した。
利回りが先月付けた過去最低水準に迫るなか、現在の低金利ではインフレの影響を相殺するには
不十分だと懸念を投資家は強め、長期債を売り進めた。
米国債のなかで償還期限が最長の30年債は、物価上昇圧力に最も敏感だ。
財務省がこの日実施した30年債90億ドルの入札は、海外中央銀行など国内外の機関投資家の需要を示す
間接入札の割合が10.7%となり、過去6回の入札平均27.2%を大きく下回った。
ダラス連銀のフィッシャー総裁が、世界の経済成長が物価上昇圧力を加速させるかもしれないと述べ、
インフレリスクを警告したことも、市場の重しとなった。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50引き下げ
3.00%とすることを決めた先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フィッシャー総裁は金利据え置きに投票していた。
2年債価格よりも10年債価格の下げがきつかったことから、両者の利回り差で示される利回り曲線は引き続きスティープ化した。
両者の利回り差は6日の166bpから171bpに拡大した。
「入札は不調に終わった。現在のように低利回りの環境では、長期債が投資家需要を集めるのは極めて難しい」と
パイオニア・インベストメンツで440億ドルの債券運用を手掛けているリチャード・シュランガー氏は語った。
「インフレは債券市場の懸念材料で、投資家の投資収益を食いつぶすだろう。
利回りは依然として上昇傾向にある」とシュランガー氏は指摘した。
1月23日に過去最低の4.1%を付けた30年債利回りは、4.504%に上昇した。2007年の物価上昇率が4.1%であることや
税金を考慮すると、長期債を保有する投資家の投資収益は事実上ゼロとなる。
「長期債の需要は実質的にゼロだった。過去数回の長期債入札も敬遠されてきた。投資家は現在の利回りが妙味ある
水準だとみていない」とRBCキャピタルマーケッツの米国債取引ヘッド、トム・トゥッチ氏は述べた。
新発30年債の落札利回りは4.449%となり、入札締め切り直前の発行日取引における4.401%を上回った。
応札倍率は1.82倍で、過去6回の平均の2.13倍を下回った。
7日の30年債入札は、底堅い需要がみられた6日の10年債入札とは対照的な結果に終わった。
10年債の落札利回りは過去最低の3.620%で、間接入札の割合は38.2%と、過去8回の入札平均の22.6%を上回った。
価格 前日比 利回り
2年債 100 2/32 - 9/32 2.084%
5年債 100 3/32 - 29/32 2.851%
10年債 97 21/32 - 1 16/32 3.784%
30年債 107 16/32 - 3 2/32 4.533%
(米東部時間7日午後5時)
〆News Source : Yahoo ニュース
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
依頼スレにて依頼を受け立てました