08/02/10 07:37:57 sLqCvwU+
日本では、異常なほどにテレビ局がパワーを持っている。
そのパワーの源泉はただひとつしかない。放送免許である。
<中略>
実際、関西テレビのバラエティ番組「発掘!あるある大事典Ⅱ」で納豆ダイエットのねつ造問題が発覚した際、この下請け搾取の一端が暴かれた。
番組スポンサーである花王からは電通に約一億円のCM費が支払われていたのにもかかわらず、それが電通から関西テレビ、一次請けの日本テレワークなどを経るうちにどんどん目減りしていき、
実際にねつ造を行っていたディレクターが所属する二次下請け制作会社には、わずか八百万円しか渡っていなかったと報道されたのだ。
このようなテレビ局による制作会社搾取が可能になっているのは、日本国内では番組を放送できるチャンネルの数が圧倒的に少ないからである。つまり放送免許が寡占されているからだ。
<中略>
そうしてテレビ局は寡占化し、さらに営業もほとんどを電通・博報堂に頼っており、自社で汗を流して努力しているものはほとんど何もない。
そのようにしてコストを徹底的に絞っていることが、たとえばフジテレビ社員で、東証一部企業最高といわれる年収一千五百万円程度の高給を実現することを可能にしているのである。
・『ネット未来地図』佐々木俊尚、文春新書(p.118~119)
花王
↓ 1億円
電通
↓
関西テレビ
↓
一次請け
↓ 800万円
二次請け