08/02/08 07:50:50
政府がオーストラリアとカナダから今年買い付ける小麦の主要銘柄について、両国との
間で、2006年度並みの輸入量確保で合意していたことが7日、わかった。
日本は小麦の消費量の約9割を輸入しており、世界的に小麦の需給が逼迫(ひっぱく)している
ことから、供給不安を解消する狙いだ。輸入量の事前合意は、02年以来、6年ぶりになる。
昨年12月、豪政府から小麦輸出の独占権を与えられているAWB社とカナダの政府系機関
「カナダ小麦局」の担当者が来日し、農水省の求めに応じ、それぞれ06年度並みの輸出量
である年間85万トン、計170万トンの収穫済み小麦を輸出することを確約した。
対象は豪州がうどんや即席めん用の「ASW」、カナダがパンに使われる「CW」の計2銘柄。
日本の06年度の小麦輸入量は計496万トンで、合意した量はその3割強に当たる。
日本は小麦の輸入を政府が原則一元管理し、相手国を米加豪3国に限っている。政府は
02年まで、毎年1、2月に、豪加両国との間で数量確保の文書を取り交わしていたが、
その後は世界的に豊作だったため、事前合意はやめていた。
合意は履行義務のない“紳士協定”だが、収穫済みの小麦を対象にしているため、
量の確保にはメドがついたことになる。ただ、今後行う価格交渉では、日本側が不利な
立場になる可能性がある。
▽News Source YOMIURI ONLINE(2008年2月8日03時04分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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