08/02/01 23:16:35
非営利消費者保護団体の米StopBadware.orgは31日、RealNetworksが配布している
「RealPlayer 10.5」と「RealPlayer 11」を、「バッドウェア」と認定したと発表した。
バットウェアとは、悪意のある動作をするソフトウェアの総称で、StopBadware.orgが提唱した言葉だ。
一般にはスパイウェア、マルウェア、一部アドウェアがこれに該当するとされている。
StopBadware.orgは、米ハーバード法科大学院のBerkman Center for Internet & Societyと
英オックスフォード大学のOxford Internet Instituteによって運営されている、非営利の消費者保護団体だ。
消費者保護活動を行なっているComsumer Reports WebWatchが非営利スペシャルアドバイザーとして
参加しており、スポンサーにはGoogle、Lenovo、PayPal、VeriSignが名を連ねている。
今回、RealPlayer 10.5とRealPlayer 11がバッドウェアと認定されたのは、それぞれ別の理由によるものだが、
いずれもRealNetworksの強引なマーケティング活動と受け取られかねない動作が挙げられている。
RealPlayer 10.5の問題は、インストール時に「メッセージセンター」と呼ばれるソフトウェアを常駐させることだ。
StopBadware.orgでは、これは誤解を招く名称であり、実際にはアプリケーションの登録を行なわないと
ポップアップ広告を表示させるアドウェアだとしている。そして、このことをエンドユーザーライセンス合意書に
不完全な形でしか記述していないことが問題だと指摘する。
また、RealPlayer 11の問題点は、インストール時に「Rhapsody Player Engine」をインストールすることを
ユーザーに知らせず、さらにRealPlayer 11を削除するときにも、このソフトを削除しないことにあるとしている。
ユーザーはインストール時にも削除時にも、RealNetworksとRhapsody Player Engineの関係について
知らされることがないと指摘した。
こうしたことからStopBadware.orgでは、RealPlayerのこのような挙動をユーザーが容認するのでない限り、
現バージョンのRealPlayerをインストールしないでおくか、あるいは問題点が解決されたバージョンが
公開されるまで待つよう勧告している。
StopBadware.orgでは、RealNetworksに対してRealPlayer 10.5のエンドユーザーライセンス合意書に
メッセージセンターの広告行動について明記すること、さらにRealPlayer 11でインストールされる
Rhapsody Player Engineについて、その機能と削除オプションを提供することなどを求めている。
この問題について、RealNetworksにコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。
ただしStopBadware.orgでは、RealNetworksとこの問題について話し合った際に、同社は非常に率直だったと説明している。
そして、RealPlayer 11では、デフォルトでメッセージセンターをインストールすることはしておらず、
RealPlayer 11を削除するときにRhapsody Player Engineを削除しないことは間違いだったと率直に認めたとしている。
ソース
URLリンク(internet.watch.impress.co.jp)