08/01/31 23:46:40
■総合力は「吉野家」がダントツ
まず、「おいしい」「入りやすい」「顧客ニーズの対応に熱心だ」「店員の態度に好感が持てる」
「経営態度に信頼がおける」「安全な食材を使っている」など多角的なイメージを集計し、「総合力」
としてランキングしたものが右記の表です。この値がいちばん高かったのは、吉野家で、
103ポイント。なかでも、「おいしい」という値が非常に高く45ポイント。そして、「入りやすい」
も34ポイントと高得点です。
次いで松屋の73ポイント。ここも「おいしい」が最高値で32ポイント。3位はすき家で、
58ポイント。ここも「おいしい」が最高値で27ポイント。また、「入りやすい」も、2位の松屋は
25ポイント、3位のすき家は23ポイントとランキング順になっており、「おいしい」「入りやすい」が
総合力ランキングに大きく影響を与えていることが分かります。ちなみに、総合力4位はなか卯の
50ポイント(「おいしい」は23ポイント、「入りやすい」は19ポイント)、5位はてんやの44ポイント
(「おいしい」23ポイント、「入りやすい」は14ポイント)となりました。
■天丼のてんやは付加価値で差が出た
提供するメニューを「丼もの」と限定する店ともなると、他チェーン店とどう差を出して
いくかが問題になります。「衛生的だ」「オリジナリティがある」、この2つのイメージを集計
したものを付加価値ランキングとしました。
このランキングで1位になったのは、てんや、そして2位はなか卯。てんやは19ポイントで、
内訳は「衛生的だ」が7ポイント、「オリジナリティがある」が12ポイント。なか卯は、16ポイントで
「衛生的だ」が4ポイント、「オリジナリティがある」が12ポイントでした。以下、3位すき家は
計14ポイント、4位松屋は13ポイント、5位吉野家は6ポイントと、総合力ランキングとは、
まったく逆の結果になりました。
ちょっと意外だったのが、吉野家の「オリジナリティがある」が6ポイントと低い点です。
吉野家はどこよりもはやく24時間営業の牛丼のファストフード店を始めた老舗なのですが、
現代では牛丼がファストフードとして定着したことの裏返しのように思われます。そして
牛丼を提供する店は、親子丼やカレーもある、というようにメニュー構成が似ているのも
一因なのかもしれません。天丼をメニューの中心に据えているてんや、うどんにも力を
入れているなか卯にオリジナル性を感じるのでしょう。
また、もうひとつ注目したいのが、「衛生的だ」は総じて値が低いことです。最高値が
7ポイントで、吉野家にいたっては0ポイントとなっています。丼ものチェーン店に対して、
「衛生的だ」というイメージはあまり強くないようです。
>>2に続く
▽News Source 日本ブランド戦略研究所 2008年1月28日
URLリンク(japanbrand.jp)
URLリンク(japanbrand.jp) 【図1】丼ものチェーン店分布図
URLリンク(japanbrand.jp) 【表1】総合力ランキング
URLリンク(japanbrand.jp) 【表2】付加価値ランキング
URLリンク(japanbrand.jp) 【表3】バラエティランキング
(長文のため抜粋、全文はリンク先参照)
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