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現実世界では、銀行がサブプライム問題で揺れている。オンライン仮想世界Second Lifeでは、仮想銀行の閉鎖が
数千人の実生活に損害をもたらしている。
Second Lifeを運営するLinden Labは1月22日、1200万人のSecond Life登録ユーザーの一部からお金を預かって
いた十数の仮想金融機関を閉鎖した。同社はこの措置について、一部の仮想銀行が高金利をうたって預金を集めて
おきながら、その約束を守っていないという苦情を受けてのことだと説明している。
Second Lifeは、プレイヤーがアバターと呼ばれる分身で活動する精巧なオンライン世界。アバターは自分の土地を
持ち、事業を営み、家を建てることができる。現実世界の経済とのつながりもある。プレイヤーはものを買う
ために、クレジットカードかeBayの決済サービスPayPalを使って、米ドルを「Lindenドル」という仮想通貨に
変える。Lindenドルは仮想ATMを使って、Second Lifeの仮想銀行に預けることができる。
こうした仮想銀行はSecond Lifeプレイヤーが運営しており、利息を払うとうたって預金を募っている。
一部は宣伝通りの利息を払っていたが、預金者のお金をSecond Lifeの土地取引やギャンブルに使い、
失敗した銀行もある。Second Lifeは、新しい銀行規則の下では認可を受けた銀行のみを許可するとしている。
ただし、実際に認可を受けた銀行が仮想世界で営業するかどうかは不明だ。
今回の銀行閉鎖は、Second Life預金者による取り付け騒動につながった。一部のプレイヤーはLindenドルを
引き出せたが、仮想ATMから引き出しができなくなったことに気づいたプレイヤーもいた。その結果、彼らは
Lindenドルの預金を本物のドルに交換できなくなった。Linden Labの担当者は失われた金額を明らかにして
いないが、8月にほかの仮想銀行で取り付け騒ぎが起きたときには、プレイヤーの被害は米ドルにして
推定75万ドルに上った可能性があるという。
続きます。ソースは
URLリンク(www.itmedia.co.jp)