08/01/23 23:47:18
(続き)
■IT業界の先行き
また、投資家はIT業界の先行きの指標として、Microsoftの決算に注目している。
これまでのところ、大手IT企業の決算はまだら模様だ。
半導体メーカーのIntelはさえない業績見通しを発表し、投資家を不安にさせた。
一方、IBMはウォール街の予想を上回る2008年の業績見通しで安心感を与えた。
Microsoftは以前から、同社の製品はIT支出の変動の影響を受けにくいと述べ、
これらは企業顧客のIT支出全体に占める割合としては小さいものの、極めて重要なためと説明してきた。
Goldman Sachsは先週、米国企業に関する「コンビクション・バイ」(強い買い推奨)リストにMicrosoftを追加した。
アナリストのサラ・フライアー氏は、Microsoftは景気が厳しい状況でも影響を受けにくく安定性の高い、
良いディフェンシブ銘柄だと述べた。
同氏は、2月の新サーバソフトの発売や、近いうちに行われるWindows Vista Service Pack1(SP1)の公開が、
Microsoftにとってプラスに働くだろうと指摘した。従来、大企業はSP1のリリースを待ってから新OSにアップグレードしてきた。
ウォール街は、Microsoftのオンラインサービス部門の業績改善が見られるかどうかも注視する。
10~12月期は、同社が昨年60億ドルでデジタル広告会社aQuantiveを買収し、傘下に入れて初めての四半期だった。
Microsoftはここ数カ月でWeb広告シンジケーション契約を幾つか獲得してきた。
メディアコングロマリットのViacomとの5年契約がその1つだ。
しかしMicrosoftは、Web検索市場でGoogleやYahoo!からシェアを奪えずにいる。
Microsoftのエンターテイメント&デバイス部門は、10~12月期が好調だったことを既に明らかにしている。
同四半期にXbox 360は430万台販売され、昨年9月に発売されたXbox専用の人気シューティングゲーム
「Halo 3」の販売本数は810万本に達した。
(記事終)