08/01/22 11:39:19
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は21日、韓国音楽著作権協会(KOMCA)と締結した
パートナーシップに関する共同声明調印式を都内で開催。
日本に存在する、韓国の歴史的音楽作品などについて情報収集や調査を行なう点などで合意したと発表した。
両団体は、2007年12月10日にソウルにて両団体が管理する音楽著作物に関する相互管理契約を締結。
相手団体の著作物の利用について、自国において相手団体に代わって許諾と使用料の徴収・分配を行なうことが
決定した。
契約始期は2008年1月1日。
KOMCAは、日本におけるJASRACと同様に、音楽の著作権料について信託管理を請け負う国内唯一の団体。2
006年の著作権料徴収額は、KOMCAが677億6,500万ウォン(約82億円/2007年12月4日レート)で、JASRACが
約1,111億円。
今回の共同声明では上記契約を踏まえ、交流の促進を図るために、大きく3点において協力することで合意した。
第1は両団体間の交流の推進で、著作権保護のために意見交換を緊密にし、人的交流を推進するというもの。
第2は文化交流のための協力と支援で、日本国内に現存する韓国音楽作品の文化的資料や関連情報を
調査するもので、全面的にKOMCAに協力、支援するという内容。第3は、日韓文化交流の促進に寄与するため、
連携して共催事業を行なうというもの。
■ 戦争などで失われた韓国音楽に関する資料を日本で調査
KOMCAからは池明吉(チ・ミョンギル)会長はじめ8名が来日し、上記内容について、JASRACの船村徹会長と
署名を交わした。
登壇した船村会長は「新しいパートナーシップにより、音楽文化を前進させることができる」と喜びを表明。
また、KOMCAのチ・ミョンギル会長は「日本と韓国には愛をテーマにした歌が多い。これは、自由に行き来を
できなかった時代があったためだと思う。しかし、音楽は人の心から心に伝わる媒介として存在してきた。
今回、長い歳月を経てパートナーシップが締結されたが、これは音楽を愛する人とアーティストの忍耐の結果」と
称賛した。
(中略)
調印式後の懇親会には、日韓議員連盟の副幹事長も務める安倍晋三前首相が来場。「日韓の相互交流での
成長にはイノベーションが不可欠。また、アーティストがクリエイティブであるために著作権が守られなければならない」と述べた
江田五月参議院議長(左)は、かつての「貸レコード問題」を振り返り、「あの時はJASRACとケンカしたが、話し合いで
著作権料の仕組みができた」とコメント、西岡武夫参議院議員(右)も当時を懐かしんだ
▲ソース:URLリンク(www.watch.impress.co.jp)
▲JASRACのホームページ: URLリンク(www.jasrac.or.jp)
▲ニュースリリース(契約締結): URLリンク(www.jasrac.or.jp)