08/01/16 22:44:56
福岡市は16日、市営地下鉄七隈線で、
財政難から現在は計画が凍結状態になっている「博多駅」「博多ふ頭付近」への延伸二ルートについて、
延伸事業費が1600億円に上るとの試算を明らかにした。
2ルートの事業費算出は初めて。
同市は「延伸着工は現時点で予定はないが、利用客が低迷する七隈線の今後の在り方を
議論するための試算」と説明している。
七隈線は2005年2月に開業。中央区・天神南‐西区・橋本の全長12キロ。
昨年の1日当たり利用客は約5万8000人で、市の目標の半分程度と落ち込んでいる。
当初、七隈線は渡辺通1丁目から分岐して博多駅に至る「博多駅ルート」と、
天神南から中洲川端を経由して博多ふ頭のウオーターフロント地区に至る「WFルート」の
二路線を「既定路線」として計画。財政状況などから市は天神南‐橋本間を優先して整備した。
同市は今回、この未着手の2ルート(計約4.8キロ)を延伸した際の掘削費や土地買収費など
総事業費を1600億円と試算。1キロ当たり約333億円で、既設の七隈線より
1キロ当たり約112億円も費用がかさむ。
同市は「都心部の施工となり、高層ビルや地下の下水道、橋の基礎部分などへの対応で
多大な事業費になる」とみている。
同市は試算とともに、市都心部の交通渋滞解消に向け「鉄道ネットワークの強化の必要性」も掲げ、
「採算性や財政負担など諸課題を踏まえ、市営地下鉄の総合的な検討を進める」としている。
ソース
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